島国ニッポンの山国から

地球温暖化、クルマ社会の諸問題、時評、街作り提言などを島国の中の四方を山で囲まれた山形盆地からのつぶやき

居眠り運転事故 テレビ局に責任?

2010-06-29 17:55:32 | クルマ社会の問題
 日本時間で今夜、ワールドカップ・サッカーで日本対パラグアイ戦が行われている。
 日本チームのベストエイト入りを願う日本国民の多くが深夜のテレビ画面に釘付けになることであろう。そして翌日の寝不足が心配されている。
 その寝不足のために仕事の能率が上がらない、仕事にミスを生じさせかねない、を心配する勤労者もかなりの数にのぼるであろう。
 でも、最も心配されるのは翌朝の通勤での「居眠り運転」である。
 世は挙げて「酒気帯び運転根絶!」であり、特に公務員の場合はたとえ事故に至らずとも酒気帯び運転が発覚した場合は直ちに懲戒免職される例が多い。
 これに対して厳し過ぎるという意見も根強く、処分の程度が緩和される動きもある。
 ブログ主の意見はどうかといえば、酒気帯び運転だけを厳しくすることは大して意味がないということである。
 なぜなら、クルマにかかわる事故の中で酒酔い運転や酒気帯び運転にかかる事故の割合は厳罰化される以前でさえもさほど多くはなかったからである。むしろ、その他の要因による不注意運転による事故の方が圧倒的に多いのは以前も現在も大差はない。
 例えば、スピードの出し過ぎや居眠り、同乗者とのおしゃべり、カーラジオの音楽、失恋直後や仕事のミス、仕事のことが運転中も気になって仕方がない等々、運転中の不注意や過失を招く要因はいくらでも挙げられる。
 そこで、サッカーの試合のテレビ観戦で寝不足になり、そのために事故を起こした場合は深夜にテレビを視聴した本人の自己責任になるのか、それともテレビ局の責任になるのか、そのあたりは官民挙げて真面目に論議してもらいたいものである。
 少なくとも、タバコ箱の注意書き(健康を損なうおそれがありますので吸い過ぎに注意してください)みたいだが、テレビの画面に「居眠り運転に注意!」とか「事故を起こす危険がありますので、クルマの運転はお控えください」などの字幕を何度でも付記すべきであろう。

「ノーカーデー」と「カーフリーデー」

2010-06-18 06:07:54 | クルマ社会の問題
 チェコのドキュメンタリー映画で首都プラハで激増するクルマを抑制しようとする市民活動のことが紹介されていた。
 むろん登場人物はすべてチェコ語でしゃべるが、字幕は英語と日本語である。
 市民団体は1日クルマのない日を提案していたが、字幕では英語ではCar-free dayと表記されていたのに対し、日本語では「ノーカーデー」と表記されていた。
 つまりはCar-free dayもノーカーデーも同じ意味なのだが、日本人にとっては「ノーカーデー」の方がわかり易いことは否めないし、実際に過去(それもなんと30年ほども昔)に「ノーカーデー」と言われていた。
「カーフリー」の中の「フリー」という英語は日本人にとってどうしても「自由」という意味あいが強く、何だか「クルマの使用が自由」という意味にとられかねない。
 この場合の「フリー」の意味は「無」「無の状態」のことであり、「バリアフリー」とか「ジェンダーフリー」の場合は「障壁の無い状態」「社会的性差が取り除かれた状態」という意味で日本社会でもかなり定着している。
 つまり「カーフリー」も「クルマの無い状態」という意味になるのだが、この場合はむしろ反対に「クルマを自由に乗り回す」という意味にとられがちだ。
 ともかく日本では、特に地方社会ではいわゆる「クルマ離れ」の実感が感じられないどころか、むしろ一層クルマの増加が感じられてならない(地球温暖化「防止」という言葉が安易に使われている割合に)ので、「クルマの無い状態」どころか「クルマの走行抑制」すら困難であろう。
 ましてや「カーフリー」という用語はなかなか定着しにくいのではないか。

「でん車」と「じてん車」との蜜月関係

2010-06-12 22:54:00 | クルマ社会の問題
 日本ではどこの都市の駅前も主として高校生たちの駐輪で溢れかえり、中には駐輪禁止区域にも駐輪されている自転車もかなり多い。
 これは日本ではかなりの社会問題化しているほどである。
 特に3月から4月の年度変わりの時期には高校を卒業した生徒たちの事実上廃棄された置きっ放しの自転車が激増し、新入生の自転車を駐輪させるスペース確保が困難になる。
 この「放置自転車問題」を解決する手段の一つとして電車等の公共交通車両に自転車乗り入れ可能な車両を設けることを提案したい。
 欧米では既に写真のような自転車乗り入れ可能な車両は珍しくなくなっている。
 こんな提案をすると途端に民族意識が燃え上がり、「日本と外国は異なる」とか「別に外国の模倣をする必要はない」などの反発の声を発する日本人は少なくないものだ。
 でも、ぜひとも少しでも「サルまね」をやってほしいものである。

クルマは自転車追い越し禁止!

2010-06-01 23:53:56 | クルマ社会の問題
 デンマークなど国策として自転車利用が勧められている国々を紹介した衛星放送テレビについてここ2回ほど採り上げたが、今日も紹介し、日本(むろん山形も)でも推進する場合の参考としたい。
 4コマの写真の解説は下記のとおりであるが、閲覧者の方に下記の中から選んで個々の写真に当て嵌めてもらいたい。
 ◎公共の広い駐輪場は街の各所に設置されている ◎自転車専用の信号 
 ◎「クルマは自転車追い越し禁止」の標識(ドイツ語のようだ)
 ◎自転車利用者の多さにびっくり