天地を 照らす日月の 極みなく あるべきものを 何をか思はむ 

わびぬれば 今はたおなじ 難波なる みをつくしても あはむとぞ思う

幼稚化から退化へ

2014年08月13日 | Weblog
【産経抄】
一億総ガキ社会 8月13日
2014.8.13 03:15 [産経抄]
 例の号泣県議の会見以来、もはやどんな地方議員の失態が発覚しても驚かないはずだったが…。大阪維新の会の34歳の大阪府議が起こしたトラブルもまた、お粗末の一言につきる。
 ▼昨年、地元の祭りで知り合った女子中学生と、無料通信アプリ「LINE」でやりとりを続けてきたこと自体、首をかしげる。やがてグループからはずされると、脅迫まがいのメールを送るようになった。「絶対に許さない」「ただでは済まさない」。幹事長の松井一郎知事は、「大人として成長が足りない」と苦言を呈した。つまり、子供が府議を務めていたことになる。
 ▼議員だけではない。長崎県の小学校では、休み時間中に児童とゲームをしていた男性教諭が、「先生に負けたら窓から飛び降りてもらおうかな」などと発言していた。冗談だったとしても、この教諭は、「命の大切さ」をどのように伝えてきたのだろう。
 ▼日本社会の幼稚化が、指摘されて久しい。クレーマーやモンスターペアレントのように、何でも他人のせいにしたり、すぐに「キレ」たりする大人が増えた。子供時代は不登校やひきこもり、大人になってからは、出社拒否や「うつ」という形で現れる、「打たれ弱さ」も目立つ。危険な薬物への依存症も、深刻な問題だ。
 ▼精神科医の片田珠美さんによると、これらの社会問題の根源には、同じ病理が横たわっている。「自分は何でもできる」という幼児的万能感をいつまでも引きずる、「成熟拒否」の蔓延(まんえん)が、その正体だ(『一億総ガキ社会』光文社新書)。
 ▼片田さんは、成熟した大人になるためには、若い頃から転んでは起き上がる体験を繰り返すしかない、という。もちろん、敗者復活が容易な社会を築くことが、前提となる。

 「成熟拒否」してるうちに、もはや人としての成長システムが失われ、退化してしまいました。依存する知能だけが発達し、バランスは畜生以下。とりわけ、報道機関に依存することにおいて顕著。

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