とんねるず主義+

クラシック喜劇研究家/バディ映画愛好家/ライターの いいをじゅんこのブログ 

前略 道の駅より

2011年11月12日 02時32分06秒 | とんねるずのテレビ

とんねるずにかぎらず、芸人、タレントへの毀誉褒貶はマスコミにあふれているわけですが、最近マスコミが(めずらしく)とんねるずをホメるときには、「とんねるず復活!」とか、「とんねるずがまたおもしろくなってきた」とかいうフレーズがしばしば使われます。

これって、どうなんですかね?

わたしからすると、「みなさんのおかげでした」という番組は確実におもしろくなってきてるけど、とんねるず自体は何も変わっていない。とんねるずに「おもしろくない」時期なんてなかったし、とんねるずが存続しつづけるかぎりそうだろうと思う。

とんねるずに限らず、第一線で活躍しつづけるタレントというのは、「才能の枯渇」とか「スランプ」とは実は無縁なひとたちなんじゃないかと思う。それは必ずしも、「才能がありあまるほどある」とか「天才」とかいうことじゃなく、才能の使い方/使われ方がうまい、その点で非常に失敗が少ない、ということです。ノリさんがバラエティをサッカーにたとえたように、どんなにすごい才能を持ったタレントでも、ひとりで番組は作れないのですから・・・

・・・えっと、そもそも何が言いたかったんだっけ?

あ、そうそう、つまり、最近とんねるずが「復活」したように見えるのだとすれば、それは彼ら自身が変わったというより、スタッフやいろいろ含めた番組全体が変わった、ということだろうと思うんです。

「おかげでした」に関して何が変わったのかと言えば、いうまでもなく「企画力」でしょう。もともととんねるずは、きわめてユニークですぐれた企画力で生き抜いて来たみたいな部分もあるわけで、そういうとんねるずの良さが、ここ2、3年、ぐっと前に出て来たよね、という気がするんです。

このあいだ、NHK大阪の情報番組に笑福亭仁鶴師匠がトークゲストで出てるのを見たんですが、師匠が司会をつとめる「バラエティ生活笑百科」はなんと25年も続いているんだそうです。長寿番組の秘訣を聞かれた師匠は、自らの仕切りだとかなんとかはさておき、まず「企画が良かったんでしょうな」と答えていました。

法律問題を漫才師がわかりやすく紹介し、レギュラーのふたりがディベートしたあとプロの弁護士が回答する。このフォーマットが最初からできあがっていたから、芸人はただそこに乗っかればよかった。プレッシャーが少ないから自由に遊べるし、長く続く。開始当初はバラエティに弁護士が出るなんて考えられない時代だったけど、やっぱり大阪の弁護士さんやからノリが良くてね、と師匠。いいお話でした。

タレントに負担をかけすぎず、自由に遊べて、なおかつおもしろく、飽きがこない長続きする企画。一流の番組を作るには、これが大事なんでしょう(もっとも、やってみなけりゃおもしろいかどうかわからない、ってところもあるのでしょうが)。

そういう意味で、近年の「おかげでした」がぶちかましている「きたなトラン」や「QQQの休日」や「○○を買う。」が、「食わず嫌い」や「細かすぎて」ほどの永続性があるか否かは今後にゆずるとしても、他に類を見ないユニークな、タレントが安心して乗っかることのできる企画であって、「とんねるず復活」と世間に見える要因のひとつであるのは確かだと思うのです・・・

・・・えっと、今回のテーマ、なんだったっけ?

あ、そうそう、「前略 道の駅より」だ(笑)

11月10日の放送が2回目でしたが、も~大爆笑で。その前の週の富士急ハイランドモジモジ君対決(絶叫マシンに乗りたくなさすぎてノリさんがエヅいたやつ)も笑い死にするかと思うくらい笑わせられて、こう毎週毎週爆笑の連続で大丈夫か!?と逆に心配しちゃうくらい。

第1回の放送では、タカさんが見事な男気ぶりを見せて優勝(?)したり、ノリさんがジャンケンのリアクションに戸惑う表情がかわゆかったり、有吉氏&マッコイの酔っぱらいぶりがすごかったり。

2回目は、1回目に引き続き、佐々木健介氏と、ナチュラル・ボーン・男気こと哀川翔(このキャッチフレーズむちゃくちゃ好き)もふたたび参戦。綾小路翔とのダブル翔対決にバナナマンも参戦し、さらにびっくりゲストは男気番長こと清原だア!!美術の清原との夢のツーショットも見られたし、番組前半で早くも清原(本物の方)のケツバット&痛すぎて悶絶してカメラ激突という、野球界にもバラエティ界にも波紋を起こしたであろう(笑)超貴重場面が見れました。

1回目に続いて「水晶もの」で負けて(あ、じゃないや、勝って)しまうノリさん。富士山頂の観測所を模したというクリスタルの置物(一個1万5千円也)など大量にお買い上げ(笑)

また、最初のジャンケン対決では、前回と同じくまたタカさんが一発で勝ってしまうというかっこいい男気奇蹟を見せつける。

ジャンケンって、ほとんど原始的なゲームなのになんでこうも盛り上がるんですかね(笑)
最後まで勝ち残った人が負け、っていう逆転の発想が、この企画を超おもしろくしてるんでしょうね。しかも負けても勝ってる体だから、リアクションができない(笑)このリアクション封じのアイディアが、すごいなあと思うんだよね。

それに、ジャンケンって絶対に演出できないですからね。男たちの本気ぶりが、最高におもしろいわけなんですよね。50才にもなろうかという(なった人もいる)男たちが、本気で遊んでる姿がね(笑)

AKB48のジャンケン大会ってわたしはまったく見たことないですが、たぶん同じような理由で盛り上がるんでしょうねえ。

1回目のカッちゃんの仕切りがおもしろかったから、また出てもらいたいなあ。スポーツ界、音楽界、俳優界と、お笑いに限らずいろんな分野の男気馬鹿たちに、ぜひ参戦していただきたい!

今回もまたその男気によって地方経済を活性化しまくった野郎たち。次回はあなたのお近くの道の駅に現れるかも!?








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3 コメント

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番組作り (FUJIWARA)
2011-11-18 15:59:47
ファイアーさんのおっしゃる通り二人は何も変わっていないと思いますね。

とんねるず、面白いという人には昔からこうだったよねと。
とんねるず、面白くない人にも昔からこうだったよと。
(無理におもしろいと思ってもらう必要もありません)

みなおかは、やはりマッコイさん加入が大きいのでしょうかね?
とんねるずを生かす企画・・・
マッコイさんは多分とんねるず世代だと思いますが、
とんねるずはこういう方向が合うというビジョンをしっかりもっている方
だと思いますね。

あと人選も大事だと思います。
よく関西とからまないとか書かれていますが、二人だけの意見で
人選というのは決める事なんて出来ないと思います。
スポンサー絡んだり、大人の事情もありますし。
ゴールデンなんで大きいお金も動くでしょう。
そんな中、現在のみなおかは非常に的を得たゲストとのからみが見られますね。

この間、こんなバラエティ見ました。
普段はみなおか以外見ないのですが、あまりにも出演者がヒットしすぎて(笑)
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/kikaknight/index.html
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FUJIWARAさん (ファイアー)
2011-11-19 00:12:00
>みなおかは、やはりマッコイさん加入が

そうなんでしょうね。
昨日の「した」でも○○を買うの企画を考えたのはマッコイ氏だと言ってましたね。

>二人だけの意見で人選というのは決める事なんて出来ない

『8時だョ!全員集合伝説』という本を最近読んだんですけど、
若いアイドルとかの事務所から、全員集合に出してくれという依頼がすごかったらしいです。
「おかげです」や「生ダラ」もきっと・・・
「した」は芸人さん中心になってきてるから、そのへんどうなんでしょうね。
以前は吉本の芸人がよく出てた時期もありましたよね。
でもある時期からピタッと・・・
よくものの本に昔のナベプロ帝国との戦いの話が出てきますが、
いつの時代もそういうのがあるんでしょうね。国取りゲーム的なことが。

「キカナイト」、何回かちらっと見ました。
中堅では最強のメンバーですよねえ!
最近、「○曜日の○時からアレを見ないと」っていうのがどうにも記憶できなくて(笑)
おもしろい番組もいつも見逃しちゃうんです。
トシなのかな!?

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PS (ファイアー)
2011-11-19 00:26:18
欠かさず見てるってわけじゃないけど、この番組はお気に入りです。
http://asahi.co.jp/shikaru/
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