ナレーター・アナウンサー養成塾

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景気の影響・・・Ⅰ

2005年08月17日 | Weblog

ナレーターの仕事というのは、あまり世間には知られていない為か「景気」とは関係のないところにありそうに見えます。しかし、実際にこの業界に身を置いていると、景気の動きがそのまま仕事の量に反映するのが良くわかります。私の仕事の中心は、番組(ニュース)ナレーション、CMナレーション、そしてビデオのナレーションです。この三つが柱となり、全体の80%を占めています。その三つを見てみると、今から10年ほど前はビデオのナレーションの仕事が50%だったのですが、バブル崩壊後にイベント事業(特に費用の面)がかなり縮小され、展示用のビデオの製作本数が激減してしまい、ナレーションの仕事自体が大きく減ってしまいました。私の感覚では、最盛時の三分の一以下に思えます。一方、番組ナレーションというのは、当然のことながら放送局の予算に左右されることが多い訳で、売り上げが落ちてくれば外部起用は減ってくるのです。皆さんも最近のテレビ番組を見ていて気がつくとは思いますが、タレント司会者から局のアナウンサーに代わる番組が多くなってきました。それと同じ理屈で、ナレーターのナレーションが局アナのナレーションに代わっている番組が少しずつ増えているのです。CMは、いうまでもなくスポンサーの業績次第ですから、これはもっと直接的で、海外ロケ→国内、国内ロケ→スタジオ撮影、といった縮小傾向があるとすると、ナレーションも出演タレントがそのまま担当したりする訳です。厳しい世界です・・・。

ナレーター・アナウンサー養成塾 塾長 ナレーター・伊藤英敏
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