ナレーター・アナウンサー養成塾

ナレーターとアナウンサーの養成と、現役プロのスキルアップの為の塾です。

パラグアイ…どっちかにして!

2010年06月25日 | Weblog

盛り上がるサッカーワールドカップ。デンマークに快勝し、Eグループ2位で予選リーグを勝ち上がった日本が、決勝トーナメントで対戦するのはFグループ1位のパラグアイ。強豪チームひしめく南米のチームで、南米予選ではブラジルにもアルゼンチンにも勝っているので、日本にとっては大変手ごわい相手です。今朝(日本時間)のデンマーク戦の試合終了から、テレビ番組は試合のおさらいと決勝トーナメントの対戦相手パラグアイの情報で彩られておりました。で、気になったのが「パラグアイ」のアクセント。頭高型の『ラグアイ』なのか、中高型の『パラグアイ』なのか、注意して聞いていると…実にバラバラでありました。コメンテーター(アナウンサーも)が、一つの話題の中で両方使っているではありませんか。どっちかにしてよ!!

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合成語のアクセントについて②

2010年06月16日 | Weblog

法律名もアクセントの判断が難しいものです。例えば「道路交通法」ですが、一つは“道路”と“交通法”を分けて合成するアクセントです。それですと、“道路”が頭高型で“交通法”は平板型、これをそのまま繋げるものです。もう一つは“道路”も平板型にして、全体を平板型で構成する“道路交通法”です。法則を意味合いから探ってみると、前者は「道路の交通に関する法律」のアクセントであり、後者は「道路交通に関する法律」ということではないかと考えます。微妙な判断ですね。では「民事再生法」はどうでしょう。“民事”と“再生”をどう判断するかということですが、“民事”を頭高型にすれば「民事で再生するための法律」ということになり、“民事”を平板型にすれば「民事再生のための法律」という判断です。特に決まりはないのでどちらのアクセントでも良い、というのが私の判断ですが、私個人としては両方の言葉とも頭高で始まるアクセントで仕事にあたっています。さて「ホテルニューオータニ」「ホテルオークラ」のアクセントはどちらでしょうか?それは、また次回に・・・。

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語りの会・二人会

2010年06月14日 | Weblog

昨日13日、久しぶりの「語りの会・二人会」を開催しました。昼夜二回公演で、私は池波正太郎の「疼痛二百両」を語りましたが、昼は八十点も夜は四十点かな?昼が良かったので、正直言って油断がありました。また塾の講師をお願いしている加藤恵子さんが、平岩弓枝の「ちっちゃなかみさん」を熱演。お客様は涙の鑑賞(聴)です。そしてゲストの鈴木伸君は、藤沢周平の「運の尽き」を。かなり緊張したらしく、ち~と速かった感じですが、初めてのご愛嬌ですかな。地元(谷根千)の皆さんに大勢お越し頂いて、嬉しい限りです。また継続して開催できる様に精進しようと思っています。

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合成語のアクセントについて①

2010年06月06日 | Weblog

20代のAD(アシスタントディレクター)はもちろん、中堅のディレクターやナレーターの人達に頻繁に「…これはどう読めばいいのですか?…」と、いわゆる“合成語”のアクセントを尋ねられます。“合成語”というのは、二つ以上の単語が合成されて出来上がった語の事を指します。例えば‥‥「連絡」と「事項」とが合成され『連絡事項』とか、「天気」と「予報」が合成され『天気予報』とか、「日本」と「経済」と「発展」とで『日本経済発展』といったようなものです。ここ一年位、何度も何度も耳にした“政権交代”についていうと、私は現時点で平板型にしています。政権が交代する、という意味を考慮し、それぞれのアクセントのままの方が聞く人の認識が強いと思っているからです。長く続いた前政権が安定していた時代は、この平板型が主流でした。ところが、この言葉が頻繁に出現するようになった最近は、中四高型(中の四音節が高い音)のアクセントを多く耳にするようになったのです。おそらくですが、言葉自体がその意味合いよりも、一つの事象として捉えられるようになったからでしょうね。こういう例は、山ほどありますので、次回以降にいくつか考察してみたいと思います。

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聞く耳を・・・

2010年06月02日 | Weblog

昨日は朝から大きなニュースが飛び込み、私の仕事の一つである日本テレビの夕方ニュース「news every.」でも特別番組を編成して対応しました。午前中の党の議員総会で辞意を表明した鳩山総理は、その話の中で「国民が聞く耳を持たなくなった・・・」と語っていたのですが、この言葉に違和感を持ったのは私だけではないのでは?と思ったのですが。「聞く耳を持たない」というのは、話す方が正当な事を言っていても、聞く方が全く聞く姿勢を見せない時に使うもので、その伝でいくと“聞く方が間違っている”ということになります。『政治家は言葉が命』というそうですが、鳩山さん在任8ヶ月の間にはいくつか“?”と思うこともありました。最後の最後に、大きな“?”でしたね。言葉というのは、その人の日頃のあり方で善し悪しが出るものです。私見ですが、政治家の皆さんは総じて、拙い言葉遣いの方が多い印象です。おそらくですが、相手に失礼にならないように、相手への思いやりを持って文章を作る、というような作業をしてないのではないかな?と思いました。相手の存在を意識しつつ自分自身で文章を作ったり、同じようにそれを声に出して読んだりしていると、少しずつですが相手に対して思いやりのある言葉が生まれ、使い方にも思いやりが持てるようになってくるものなのです。当然、相手に対して失礼な言葉というものは出にくくなります。時間がないとか忙しいと言って、自分ではなく周囲に委ねてしまうと危険かも知れないなあ、と思った一日でした。

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