ナレーター・アナウンサー養成塾

ナレーターとアナウンサーの養成と、現役プロのスキルアップの為の塾です。

舞台鑑賞

2010年09月29日 | Weblog
先週末は、二本続けての舞台鑑賞。土曜日は“赤毛のアン”実は、私の主治医(といってもレントゲン専門で、具体的には診て貰っていませんが)の小学六年になるお嬢さんが、アンの子供時代を演じるので、その晴れ舞台を鑑みに東京国際フォーラムへ。彼女は二回目のアンです。もう一つは次の日、私の主宰する語りの会の常連語り手、加藤恵子女史が開いた「カタココの会」を観に南新宿まで。こちらは“オンディーヌ”のピアノが先にあっての語りの舞台です。大沢事務所の若手&中堅諸君の勉強の場「大沢塾」で私の教え子のひとり、藤崎卓也君をゲストにした実験的な舞台とでもいいましょうか。アンは二回目ということもあり、声がしっかり出ていた事は大きな進歩だと感じました。アンを演じた彼女は将来何になるのかはわかりませんが、この経験を活かした世界に進んでくれると嬉しいのですが・・。一方の藤崎君は、青年座出身の現役の舞台役者だけあって、声も表現力も良いものを持っています。この感性(持ち味)が、ナレーションになると上手く行かない、というジレンマに襲われています。大沢塾では、その状態が良く見えています。私はあまり心配してはいません。というのは、そのジレンマから解放される術を、まもなく伝授するつもりだからです・・・それは何か?

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言葉のアクセントと主張

2010年09月12日 | Weblog

いつの世でも、言葉の乱れについて言われて来ているのですが・・・ここ数年のアクセントの乱れは深刻なものがあります。特に若年層のそれは、将来の日本語についての不安を増大させるものなのですが、一般の皆さんには聞き分けにくく大変厄介なのです。「帰る」「返す」という言葉は「エル」「エス」と頭の音節が高い位置の頭高型なのですが、最近「カル」「カス」と中高に発音する人が多くなっています。「入る」「参る」なども同様ですが、動詞に限らず「多く」「高く」「寒く」「ひどく」「若く」といった形容詞も全く同じ傾向があります。私と同世代の皆さんは、特に違和感があるようです。ということは、これはまだ専門の方でなくとも判断出来るものだということです。では、判断(聞き分け)の難しいものはというと・・・例えば「通信員」とか「三番館」とか「新年会」といった言葉です。あるいは「運動会」「販売会」「新料金」です。解説しましょう、前者は「ツウシイン」「サンバカン」「シンネカイ」の第四音節の“ン”は、本来は低い方の位置になるものです。ところが“シン”や“バン”“ネン”を同じ高さ(高い方)にしたままの発音が多くなっているのです。後者は「…ドウ…」「…バイ…」「…リョウ…」の母音音節を、同様に高い方で発音しているのです。この発音だと“メリハリ”が無くなり、強い主張にはなりません。つまり、他人に主張しない言い方・話し方が蔓延していることに。ある時期の教育方法で、横一列の学校教育を受けた世代からかしら?と、ついつい考えてしまうのですが・・・。

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政治家のみなさん!

2010年09月03日 | Weblog

世は民主党の「代表選」一色です。それはそうですね、代表=総理となりますので、注目が集まって当然のこと。テレビはもちろん各メディアには多くの議員さん達が登場しての応援合戦、投票日まで“これでもか”というくらい続きそうです。さて、そこに出てくる皆さんに一言『言葉のアクセントには注意して頂きたい!』一昔前は、これほど多くの議員さんが登場することはありませんでした。もちろん、メディアに出るのが悪いとは思っていません。何でもオープンに見せてもらう方が良いに決まっています。ただし方言ではなく、全国民が理解可能な“共通語”を使っているということを意識していて欲しいのです。「家計」「背景」「財政」「金融」・・・といった言葉を全て“頭高”型のアクセントにしている方が実に多いのです。それは、“共通語”のアクセントにはありません。インパクト強く、という気持ちがわからないこともないのですが、逆に言うとそのアクセントには優しさが欠けています。冷静に、メリハリを持って話す政治家が少ないことは、実に残念であり、併せて世の風潮がインパクト(強印象)一辺倒になってしまわないように願います。最近、特に感じていることではあります。

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