ナレーター・アナウンサー養成塾

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日本語を勝手に作るな!

2011年09月08日 | Weblog

最近、局アナが使う言葉で最も違和感を感じているモノがあります。もし局の社員アナウンサーがこのブログをご覧ならば「1.5」「8.3」をどの様に発音していますか?『イチテンゴ』ですか『イッテンゴ』ですか?『ハチテンサン』ですか『ハッテンサン』ですか?ある局では、アナウンス室の上司が指導しているのでしょうか、多くのアナウンサーが『イチテンゴ』『ハチテンサン』と言っています。これは、日本語の原則に反する明らかな間違いです。では「51点」はどうでしょう。『ゴジュウイチテン』という方にめぐり合うことはありません、みなさん『ゴジュウイッテン』ですね。同様に「1本」を『イチポン』と、「1階」を『イチカイ』と、「1匹」を『イチピキ』とは言うますまい。“イッポン”“イッカイ”“イッピキ”と言っているはずです。これは「1」もしくは「8」の後ろに無声子音が続く助数詞の場合、必ず“撥音(ッ)”になるという原則があり、『イチテン・・・』や『ハチテン・・・』とはならないのです。おそらくですが‘丁寧に’という、視聴者への(私に言わせれば余計な)思いやりということで誰かがやり始めたのでしょう。決して一般の間で広がったものではありません。日本語の成り立ちには『法則』が存在しているのですが、その法則を覆して勝手な日本語を作り出すことは、放送局の存在をも否定する行為になってしまうのでは、と思えてなりません。まあ、嘆かわしいことに、問題はこれだけでは無いのでありますが・・・。

「ナレーター・アナウンサー養成塾」主宰:ナレーター伊藤英敏

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1 コメント

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にじゅうよっか (もーしー)
2011-10-28 13:38:27
私の誕生日は7月24日ですが、電話で本人確認のため生年月日を尋ねられることがよくあります。
相手の聞き違いを避けるため、私は「なながつ にじゅう よんにち です。」返事することにしています。ほんとは「しちがつにじゅうよにち」と答えたいのですが。
ところで、24日を「にじゅうよっか」と読み上げているのをラジオとかでよく聞きます。これは正しいのでしょうか。
23日は「にじゅうみっか」とは言わず「にじゅうさんにち」です。
25日は「にじゅういつか」ではなく、「にじゅうごにち」ではありませんか。
なぜ、24日は「にじゅうよにち」ではなく「にじゅうよっか」なのでしょうか。

もう一点、たとえば、75.2%から70.0%に変化した場合、なぜ素直に「5.2パーセント下がった」と言わずに「5.2ポイント下がった」というのでしょうか。理系の私にはまったく理解できません。
「5.2ポイント」は英語でいうと「ファイブ・ポイント・トゥー・ポイント」となるので、なんのこっちゃーです。
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