早いもので、まもなく四月になってしまいます。今年も4分の1が過ぎた事になりますね。四月といえば新学期、私の主宰している塾も新しい学期を迎えます。以前は、既にプロとして事務所に所属していたりナレーターやアナウンサーとしての仕事をしている方に混じって、ナレーションやアナウンスの勉強は全く初めてというケースの方も多かったのですが、最近はめっきり減ってきた印象です。ひょっとしたら、そんなに簡単にこの世界で生きて行くことはできない、というようなことが一般の方にわかって来たからかな・・・なんて思っております。実際その通りで、例え事務所に所属していても“しゃべり”だけで生活を賄っている人は非常に少ないのです。私は、その確率は多く見て30%程度ではないかと思っています。事務所に入ればそれで仕事が沢山来るかというと、そんなことは無いのであって、そこからが勝負なのです。ということは事務所所属という形はスタートラインに立つということで、それまでに身に付けておくべきことは山のようにあるのです。まず大きな“声”が出せること、しっかりとした発音であること、アクセントやイントネーションが所謂“関東弁”であること・・・等々。関東弁というのは、出来れば共通語としての要素をしっかり備えていて欲しいということです。発音には当然のことながら、無声化や鼻濁音といったものも含まれます。それらを考えると、完璧にするのには相当な時間がかかるのですが、努力である程度は克服できるものではあります。問題は“センス”かなぁ・・・これは天性のものなのかもしれませんが。センスって何?私なりの考えは・・次回に。
ナレーター・アナウンサー養成塾 塾長 ナレーター・伊藤英敏 http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/