ナレーター・アナウンサー養成塾

ナレーターとアナウンサーの養成と、現役プロのスキルアップの為の塾です。

4月生を募集しています

2007年03月21日 | Weblog

早いもので、まもなく四月になってしまいます。今年も4分の1が過ぎた事になりますね。四月といえば新学期、私の主宰している塾も新しい学期を迎えます。以前は、既にプロとして事務所に所属していたりナレーターやアナウンサーとしての仕事をしている方に混じって、ナレーションやアナウンスの勉強は全く初めてというケースの方も多かったのですが、最近はめっきり減ってきた印象です。ひょっとしたら、そんなに簡単にこの世界で生きて行くことはできない、というようなことが一般の方にわかって来たからかな・・・なんて思っております。実際その通りで、例え事務所に所属していても“しゃべり”だけで生活を賄っている人は非常に少ないのです。私は、その確率は多く見て30%程度ではないかと思っています。事務所に入ればそれで仕事が沢山来るかというと、そんなことは無いのであって、そこからが勝負なのです。ということは事務所所属という形はスタートラインに立つということで、それまでに身に付けておくべきことは山のようにあるのです。まず大きな“声”が出せること、しっかりとした発音であること、アクセントやイントネーションが所謂“関東弁”であること・・・等々。関東弁というのは、出来れば共通語としての要素をしっかり備えていて欲しいということです。発音には当然のことながら、無声化や鼻濁音といったものも含まれます。それらを考えると、完璧にするのには相当な時間がかかるのですが、努力である程度は克服できるものではあります。問題は“センス”かなぁ・・・これは天性のものなのかもしれませんが。センスって何?私なりの考えは・・次回に。

ナレーター・アナウンサー養成塾 塾長 ナレーター・伊藤英敏 http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/


宵の内は、宵の内!

2007年03月03日 | Weblog

天気用法の用語が改訂されるというのですが・・・〝宵〟というのは解りにくいので、夜の早い時間という言葉に変えるそうです。ひょっとして現代では「宵・・」という言葉を使っていないのでしょうか。いや、そんなことはないでしょう。私のところ(塾)に来ている生徒達は30代前半が最も多いのですが、その人達に聞いても全員「宵」という言葉は使うと言うのです。私なぞは、しょっちゅう使っています。また同時に出てきた「宵の口」というと酒飲みの印象がある、という話。もともと〝口〟というのが“はじめの頃”という意味を持っている訳で、例えば最初に物事に手を付けることを『口を切る』とか、封を切るという意味の『口をあける』といった言葉は良く使っています。つまり“口”は“最初”という意味のもので、酒飲みと直接の関連は全くありません。そもそも『宵』というのは、外はまだ明るいのに家の中が暗くなってきた頃を指すのです。「宵の口」が酒飲みと関連づけて考えられるのは、酒を飲み始めるには表がまだ明るくて後ろめたい、とか、もっと飲みたい時に「まだまだ宵の口」と使うのは、単純に「ここでお終いにするにはまだ時間は早いほうですよ、もっと飲みましょうよ」という意味です。『ちょいと気が付かないうちに、夜の早い時間になってしまった・・・』なんて、無粋だね。宵の内はやっぱり“宵の内”だってんだ、てやんでぃ!

ナレーター・アナウンサー養成塾 塾長 ナレーター・伊藤英敏 http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/