ナレーター・アナウンサー養成塾

ナレーターとアナウンサーの養成と、現役プロのスキルアップの為の塾です。

チャリティ語りの会

2011年04月29日 | Weblog

未曾有の大震災から50日余りが経ちました。テレビを見ていても、震災直後の状態から本来の編成に戻り、それにあわせてCMもほぼ平常に戻ったかに見えます。ただし、内容はお遊びの過ぎるものや震災を連想させるものは一切なく、比較的おとなし目のものが主流でしょうか。震災のお見舞いの内容にしたところ、お見舞いのコメントを加えたところと、内容を変えて放映しているケースも多くなっています。制作本数の全体量は、まだまだ震災前の半分程度ではないかしら・・・と想像しています。つまりは、私達ナレーターと呼ばれる職業の者にとっては、大変厳しい状況になっていると思われます。完全歩合制ですから、仕事が減れば収入が減るのは必定です。別の収入の道を考えている方も、多々いらっしゃるものと想像できます。直接被災された方々の悲惨さは目を覆うものがあり、復興まではかなりの時間がかかることも確かです。その復興を応援し、出来るだけ日常の生活を続けることが、復興につながるのではないかと思っています。来る6月25日(土)に、私の地元である文京区根津にある「ふれあい館」で、私の主宰する語りの会“二人会”の震災復興支援チャリティ公演を開催します。一回公演、キャパも100名そこそこなので地元のみの宣伝にしています。地元は今、根津神社の『つつじ祭り』の真っ最中です。興味のある方は、是非地元周辺に貼ってある(これからですが)ポスターで確認して下さい。

「ナレーター・アナウンサー養成塾」主宰・ナレーター伊藤英敏

塾に興味のある方はこちら・・・http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/

質問や見学の申し込みなどはexpert@mars.dti.ne.jpまでどうぞ。


言葉の力

2011年04月16日 | Weblog

未曾有の大震災からひと月余りが経過し、復興に向かう姿を伝えるニュースや情報が沢山出てきました。しかし、余りにも大きな被害だった為に、また放射能という危険が広がっている為に、本格的な復興までは遠い地域が多くあるのも事実です。そんな中で、統一地方選挙が始まりました。被災地では、その選挙に取り組めないところもあり、あちこちで延期になっているようです。震災などで不安な気持ちに包まれている、このような時には「強いリーダーシップ」が求められる、と言われています。そこで、政治家の皆さんの言葉(話し方)について検証してみましょう。断っておきますが、あくまでも言葉・話し方についてのみ、ですよ。まずは、4期目の当選を果たした作家でもあるI知事。78歳という高齢ですが、Iさんの言葉には力があると思っています。どうしてそういう印象なのかというと、母音がしっかり出るからです。さすがにお歳のせいか、以前に比べて“子音”つまり唇や舌の動きは鈍くなっているのは否めません。しかし、腹から出る“母音”は健在です。その母音が、聞く人に安心感を与えていると考えられます。時には出過ぎて、ドスが効いてしまうこともあるくらいですが…。一方、国のトップKさんですが、母音のキレが良くありません。話す時に、一音一音の母音が伸びてしまう癖があるように見えます。「キレがある」言葉というのは、音が一つずつきちんと聞こえる必要があり、流れてしまわないことが重要です。加えて、子音をつかさどる唇や舌、歯、口蓋の動きが、非常にあいまいです。こうなると、相手に安心感を与えることからは、遠くなってしまうのですね。記者会見でも何となく頼りなく聞こえてしまうのは私だけではないと思いますが、要因はその辺にあるのでは、と考えています。もちろん、それだけではないと思いますが、トップに立つ方には、それなりの話し方や言葉を身に付けて欲しいな・・・と以前から思っています。あくまでも、言葉と話し方についての私の考え方で、他に意図は全くないということを、重ねておことわりしておきますが・・・。

「ナレーター・アナウンサー養成塾」主宰・ナレーター伊藤英敏

塾に興味のある方はこちら・・・http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/

質問や見学の申し込みなどはexpert@mars.dti.ne.jpまでどうぞ。


激動の一ヶ月

2011年04月10日 | Weblog

3月11日の震災発生から1ヶ月が経ちます。報道の現場にいた私としては、その瞬間から激動のひと月になりました。原稿を受け取る度に増える死者数、数が全くつかめない行方不明者、余震に次ぐ余震、そして原発からの放射性物質の飛散、と次から次に新情報が飛び込む状態です。それに加えて、湾岸沿いを襲った液状化、野菜や魚貝類の風評被害、水を始めとした品不足といった問題が追い打ちをかけるように出てきました。耳にしたこともない東北や関東の地名、原子力の難解な専門用語と格闘しながら何とかここまで来ました。NHKは主に局のアナウンサーの方々、民放ではナレーターの皆さんが同じような状況でニュース報道に取り組んで来たことでしょう。まだまだ復興の状態まで距離がある印象ですが、確実に歩みは進んでいると信じています。まさに未曾有の大災害を真摯に伝えて行くことが、報道の現場での最終伝達者である私達に課せられたことではないかと考えています。

「ナレーター・アナウンサー養成塾」主宰・ナレーター伊藤英敏

塾に興味のある方はこちら・・・http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/

質問や見学の申し込みなどはexpert@mars.dti.ne.jpまでどうぞ。