ナレーター・アナウンサー養成塾

ナレーターとアナウンサーの養成と、現役プロのスキルアップの為の塾です。

金田一先生

2007年04月18日 | Weblog

新しく塾に入って来られた方向けに、まずは目指す者としての心構えや考え方をお話ししています。発声、発音、そして日本語の成り立ちについて・・・。それら学ばなくてはならない事柄の中でも、私が最も重要な要素だと考えているのは“アクセント”です。日本語のアクセントは高低のそれで、英語をはじめとした欧米の言語のような強弱のそれではありません。言葉の一番最初の音、第一音節といいますが、その第一音節①と次の第二音節②は必ず高さが違っています。①が高ければ②は低く、①が低ければ②は高い・・・というように相対関係の高さの違いを形成しています。その感覚は、いわゆる関東弁(または東日本)の特徴で、西の地方の言葉には必ずしもあてはまりません。西の言葉には、①と②が平板(真横)につながるものがあります。第三音節から高さの変化が現れる言葉が、少なくありません。また関東北部から東北南部に見られる“無アクセント”の地域。ひとつの言葉に決まったアクセントがなく、極端にいうとどのように形成されていてもOKという地域です。私達の学ぶ言葉というのは、共通語と言われるものです。フジテレビの「笑っていいとも」にも出演されていた故・金田一春彦先生が、その共通語の有り様を決める大きな鍵を握っていた、と私は聞いたことがあります。それは・・・・・次回。

ナレーター・アナウンサー養成塾 塾長 ナレーター・伊藤英敏 http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/


まずは基礎を!

2007年04月06日 | Weblog

新年度がスタートしました。まもなく新学期がスタートする私共の塾には、この時期見学の方が訪ねてきています。基礎科と専攻科のどちらが良いのか迷われる方、他の学校や養成所で基礎はやってきたので専攻科に入りたいという方。そのいずれの方々にも「まずは基礎を!」と言いたいのです。この世界の基礎というのは、スポーツで言えば“足腰を鍛えること”です。声が出るかどうか、発音がキチンとしているかどうか、アクセントやイントネーションに訛りはないか、といったものを徹底して学び身に付けていく必要があるのです。実際に既にプロとして業界に身を置いていても、基礎力の満足に備わってない方が多いのは事実です。だとしたら尚更、それらを身に付けている方が仕事を受注する確率が高いとは思いませんか?でも、みんなやらないのよね・・ハッキリ言って、それだけでも大きな武器になるのにネ。またどこかで教わっても、継続して鍛錬している人はそんなにはいないでしょう。足腰がしっかりしていないのに、走ったり飛んだり、投げたり打ったりは出来ないのと一緒です。やっぱり、まずは基礎を!

ナレーター・アナウンサー養成塾 塾長 ナレーター・伊藤英敏 http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/