ナレーター・アナウンサー養成塾

ナレーターとアナウンサーの養成と、現役プロのスキルアップの為の塾です。

盛況のうちに・・・

2011年06月28日 | Weblog

先週末25日(土)に、「語りの会・二人会」無事に終了いたしました。ありがとうございました。昼1回の開催でしたが、大勢のお客様にお越し頂き、嬉しい限りです。今回は東日本大震災の復興支援チャリティイベントとして、収益金は義援金とさせて頂くことにいたしました。元々、利益の出るイベントではありませんので、会場費や舞台道具費、著作権使用料などの経費を差し引いて、僅かではありますが捻出の計算中です。さて今回は、あらためて“語り”の難しさを痛感した会でもありました。特に「残すしゃべり」と「残さないしゃべり」についてです。「残す・・」というよりは「残さなければならないしゃべり」が第一の課題、「残さない・・」というよりは「残してはいけないしゃべり」が次の課題です。このメリハリをキチンとつけないと、終わりにあたっても必要無い部分の内容を引き摺ってしまい、中途半端な印象になってしまうのです。どういうことかというと・・・一言では難しいので、次回以後にじっくりと・・です。

「ナレーター・アナウンサー養成塾」主宰:ナレーター伊藤英敏

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若年層のアクセント・・・②

2011年06月07日 | Weblog

①ではアクセントの平板化のお話しをしましたが、もう少し補足します。本来は起伏(頭高・中高)型のアクセントの言葉が、口に上る頻度が高くなると平板化してしまう現象は、今に始まったことではありません。おそらく江戸時代には、既にその傾向があったものと思われます。現代に生活する私達が日頃使っている言葉は、江戸のものとは相当違ったものになっていますし、士農工商といった階級もありませんから、多くの人が同じ暮らしの中で同じように使われています。ましてや、江戸時代には無かったTVやラジオといった音声を伴うメディアが発達しています。となると、全国あまねく同じ様なアクセントの変化が起こるのですね。私は「みずほ銀行」の“みずほ”だけ単独で口にする場合“ズホ”と頭高にしますが、今時の若者はほぼ100%が“ミズホ”と平板に言うでしょう。以前は、銀行に行くのは親の仕事で、子供が銀行に行くことはありませんでした。今はどうでしょうか、子供でも高校生くらいになるとカードの一つや二つは持ちますので、銀行名が普段の会話用言葉として使われます。銀行名でいえば「りそな」も同様でしょう。「あおぞら」はといえば、半々くらいかも・・・「三菱」は三分の一くらいか・・・「三井住友」は・・・。使用頻度の高い人同士の会話では、平板化が顕著になります。これは所謂“業界用語”のアクセントと同じことです。毎日、同じ言葉が飛び交ううちに、平板化するのです。若者言葉アクセントは、若者の業界での言葉と言えるでしょう。これについては、もう少し補足が必要かも・・です。

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