ナレーター・アナウンサー養成塾

ナレーターとアナウンサーの養成と、現役プロのスキルアップの為の塾です。

何と言っても・・・基礎の力Ⅰ

2009年01月26日 | Weblog

最近、あるプロダクションの養成所に通っている知人の娘さんの“しゃべり”を見る機会がありました。年齢は21歳、高校を卒業してから二年間声優養成の専門学校に通い、現在の養成所に行き始めておよそ一年。前々からその手の養成所に通っているのは知っていましたが、本人から相談があったのは初めてでした。子供の頃を良く知っている訳ではなかったので、じっくりと話をしたのも今回が初めてのことでした。とりあえず、自分の選んできた題材(ナレーションや台詞)を聞かせて貰いました。世間一般的には21歳といえば「若い!」ということになりますが、私達の業界では決してそんなことはありません。劇団で子役からスタートし、同じような年齢で〝この道十年〟という役者が沢山存在するからです。それを考えると、スタートした時点である程度の基礎的な力がやはり必要なのではないかと思いますね。第一に声が大きいこと・・昔から言われていますが、声の大きい奴は勝ちます。そして、アクセント・イントネーションが共通語のそれであること・・東京生まれでも最近は怪しい。さらに、発音の明確さが、鍛錬すれば改善できる範囲内であること・・致命的なものがあれば厳しいか。といったものが備わっていてはじめて、言葉が相手に伝わるのです。ですから、それが無ければ新たに作らねばならないことになりますが・・・・そこで年齢の問題が出て来るのです。ここで、陸上競技の選手のことを考えて下さい。足の速い人は、子供の頃から速いですよね。その子供の時に足の速い人が、鍛錬を重ねて国体やオリンピックに行くのです。つまり、肉体的な基礎体力を子供の頃から持ち合わせているのです。もちろん、後年の努力でオリンピックに出る方もいないとは言いません。しかし、それは鍛錬をした時点で、伸びる筋肉に逆行する筋肉や動き(ハンデのようなもの)が身に付いていないことが条件です。従って、そのような立場の人は相当な努力を積み重ねて行かないと、目標に近づくことはできません。私は、私達の職業もそれと同じと考えています。基礎的な体力、つまりナレーターとしての基礎力が備わった上に鍛錬を重ねていくことが理想でしょう。その基礎力、そして鍛錬の方法は?それは・・・次回に。

ナレーター・アナウンサー養成塾  http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/

                          塾長 ナレーター・伊藤英敏


新年会

2009年01月12日 | Weblog

2009年がスタートして、既に12日が経過しました。今日は成人の日、昔は15日が固定で祝日になっていたのですが、ハッピーマンデーの制度になってからはこの週の月曜日ということになりました。毎年この時期には、私の主宰する「ナレーター・アナウンサー養成塾」の新年会を開催しています。本年は昨日がその日でした。塾を始めて10年が過ぎた事を記念して、今回はホテルの中華コースと奮発してみました。現役の生徒とOB・OG(原則としてシャベリの業界に生きている人)が集まるのですが、三連休の真ん中ということや、○児の母という人もいるので、なかなか全員が集うという状況にはなりません。それでも私を入れて総勢24名の人たちとの、懐かしく楽しい会になりました。塾に通い始めた頃は20代後半、ということは10年経つと所謂アラフォーですね。でも、み~んな変わらないなぁ・・それはしゃべっているからではないかしら?それと、ナレーターとして・司会者として・アナウンサーとして、みんなとても良く頑張っているのを聞いていると「塾をやってよかったなぁ・・」と、しみじみ思ってしまうのです。今年は厳しい状況ではあると思いますが、しゃべってしゃべってしゃべりまくって、元気に前向きに進んでくれればと願いつつ、アッという間に時間が過ぎた一日でした。

ナレーター・アナウンサー養成塾 塾長 ナレーター・伊藤英敏 http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/


賀正!

2009年01月05日 | Weblog

明けまして、おめでとうございます。皆様2009年の正月、どのようにお過ごしですか。今日5日から、ニュース(日本テレビ系列・ニュースリアルタイム)の仕事が始まりました。毎年、1月~2月にかけてはそれほど忙しい状況にはなりません。というのもCMのナレーションというのは、収録時に必ずと言って良いほど“スポンサー”の担当の方が立ち会います。それは、ナレーション収録は製作過程の最後の段階に行なわれるので、収録でほぼ完成状態になるからなのです。収録後に残る仕事は、スーパーの直しやナレーション位置の微調整などの細かい仕事です。ほぼ完成状態を見て「間違いがなかった」という確認をして貰う、ということの為に立ち会って頂くのです。30年近くもの間仕事をしていると、若い時に担当になったばかりだった方が、昇進して担当部長や担当役員になっていたりするケースも良くあります。そんな方に久し振りに会うと、若い時のお互いの気持ちを思い出して、とても嬉しくなってしまうものです。昨年は、そんなことが何度かありました。不況の中にも、ちょっぴりホッとする時ですが、今年も何度かあるでしょうか・・・。

ナレーター・アナウンサー養成塾 塾長 ナレーター・伊藤英敏 http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/