ナレーターというのは、存在が実にあやふやです。本来の仕事が俳優だったりアナウンサーだったり、また歌手だったりお笑いタレントだったりDJだったりして、現在は「ナレーターの仕事をしている」という人が多いのではないでしょうか。そんな様々な生い立ちの皆さんが集って仕事にあたる毎日のニュース現場、アクセントについて尋ねられることも多々あります。一応は私の判断で「私はこう言ってますけど・・・」として伝えています。『聞くは一時の恥、聞かざるは一生の恥』とは昔から言うものの、どのアクセントにするかは最終的には自分で判断すべきものでしょう。いくら私に聞いても、間違っていたら自分の責任です。アクセント辞典が絶対ではありませんが、目安にはなります。そして、法則については附録の個所にいろいろと書いてあります。こう言っては何ですが、今の若手の皆さん、そこまで研究する人をあまり見かけません。ナレーションが本当に好きならば、面倒なことも楽しいものです。今ある力量や知識だけで仕事にありつけると思ったら、それは大間違い。オリンピックに出てメダル争いをするくらいの力を身に付けないと、仕事は来ませんよ。努力の中に「理論的な知識を学ぶこと」これも入れて、日々の鍛錬に励んで下さい。
「ナレーター・アナウンサー養成塾」主宰:ナレーター伊藤英敏
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