ナレーター・アナウンサー養成塾

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もうすぐ新年です。

2014年12月30日 | Weblog

今年も間もなく、幕を閉じようとしています。重大ニュースをいくつか挙げてみると・・・「御嶽山の噴火による死傷者多数」「広島の土砂崩れ災害」「急激な円安」「消費税8%に」「田中将大投手の大活躍」「ソチ五輪で羽生金メダル」「錦織圭の大躍進」etc.と、事件事故、スポーツ、経済など多岐にわたる出来事がありました。で、年末恒例の重大ニュース・・・って番組があまりないような気がします。代わって、各局が競って“歌舞伎”関連の特別番組を組んでいるようです。で、個人的な注文があるのです。歌舞伎は“出雲の阿国”が発祥と言われていますが、そうすると安土桃山時代ですから約500年ほど昔になります。それだけ専門的な用語があることも、私のような語りを生業としている者は心しておかなければなりませんね。ところが、最近の歌舞伎関連番組のナレーションを担当する方(特にアナウンサー)は、その意味合いや歴史をご存じないのか、アクセントが滅茶苦茶です。「早変わり」→「ハヤガワリ」と平板型、「坂東」→「バンドー」とこれも平板型に。これはいずれも「ハヤガワリ」「ンドー」という起伏型のアクセントが本来です。「海老蔵」という名についても→「エビゾー」という人が多いのですが、これは本来「エビゾー」と、中高型です。閉鎖的で歴史があるというと、似たような世界に“大相撲”がありますが、こちらも同様の注意が必要ですね。ただし、こちらは流石にNHKだけあって(これでもNHKという事もありますが)、用語についてはみなさんよく勉強されていて、大きな間違いは感じられません。やはり伝統を引き継ぐ歴史ある分野の用語については、意味だけでなく読み、つまりアクセントの勉強も確実にしておきたいものです。

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