ナレーター・アナウンサー養成塾

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家元の教え

2009年05月14日 | Weblog

先日、落語界では唯一の“家元”立川談志師匠の独演会に行って来ました。会場は有楽町のよみうりホール。元は百貨店のそごう本店が、今はビックカメラとなっているビルの上にあるホールです。実は家元とは、住まいがとても近いので昔からの知り合いなのです。そういえばほんの短い間でしたが、弟子に成り立ての志の輔師匠も私の所属する大沢事務所に在籍していたことがあって、何度か一緒に仕事をした記憶があります。で、独演会に行く一週間ほど前の夜、奥様(実は家元よりこちらの方が仲良し)とご一緒の時に出くわし「伺いますよ~」なんて話したら、「ん~楽屋に来なさいよ」とおっしゃるではありませんか。「はい、伺います」と返事をし、当日は仕事仲間の立川流大好きTVディレクターと勇んで駆けつけました。少し早めに着いたので、家元の到着をフロアで待っていると、エレベーターから現れた師匠。ところが、その取り巻きが一人や二人ではありません。7~8人でガードする様に取り囲み、そのまま楽屋へ入ってしまいそうに。すかさず「おはようございます!伊藤です・・」と声を掛けたのですが・・・しまった、伊藤って言ったって家元は俺の名前は知らなかったっけ。ニッコリ愛想笑いで行っちゃったぁ・・。で、それから3日後、今度は早朝にパジャマ姿の家元に出くわした。「伺いましたよ!」というと、「ん~どの会?何の会?」ってぇから「よみうりホールです・・先日の土曜日の・・」といっても埒が明かない。仕方がないから「“○○たま”の時です(あまり公衆の面前では言えない)」と言ったらようやくわかったらしく「○○たまね、可笑しかったろ?」「ハイ」「今度は楽屋来なよ」あ~あ、まるで落語の落ちだね、こりゃ。

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                          塾長 ナレーター・伊藤英敏