ナレーター・アナウンサー養成塾

ナレーターとアナウンサーの養成と、現役プロのスキルアップの為の塾です。

谷口節・・・

2012年12月31日 | Weblog

私の先輩であり、師であり、ライバルであった谷口節氏が、亡くなりました。冥福を祈ります。私は本人に対して日頃「谷口っちゃん」と呼んでいましたので、ここでもそう呼ばせて貰います。谷口っちゃんとは大沢事務所創立以前の付き合いで、最初の出合いは、私が山梨放送の局アナだった頃にフリーのナレーターを目指して黒沢良先生の門を叩いた時に遡ります。先生の事務所『黒沢良事務所』では、声優養成の先駆者的な存在だったTTC(東京タレントセンター)の第一期生が中心におり、谷口節、若本紀夫、井口成人、秋元千賀子…といったメンバーが将来の夢を熱く語っていたのを憶えています。皆さんの刺激をたっぷりと受け、自分も先輩達のようになるのだと、心を躍らせていたものでした。その後、大沢事務所の前身である「Doコーポレーション」の立ち上げに際し、社長に就かれた佐藤浩三氏に声をかけられたのが谷口っちゃんだったのです。専務に就かれた大沢和男氏とは、そこで出合う事になるのです。続きは次回以降に何度かに分けてお話致します。

伊藤英敏


鼻濁音を学ぼう!

2012年12月08日 | Weblog

「鼻濁音」という言葉を初めて聞きました…最近の学生達からこういう発言が飛び出します。ガ行には『濁音』と『鼻濁音』があり、言葉の意味によってどちらかになるか、またはどちらにもならないか、キチンとした法則があるのです。ですから、間違えると意味が違ってくるのですが・・・。例えば“小学生”という言葉は、普通は日本の教育制度に則った“小・中・高”の学校のうち、六年制を敷いた最も若年層が学ぶ義務教育のものを指しています。当然の事ながら、このうちの“ガ”は鼻濁音です。ところが、これが今時の人(子供も大人も)には出来ません。どうしても濁音になってしまうのですね。そうなると、意味は前述の学校制度の云々ではなく、ただの“小さい学校”ということになってしまうのですが…。『雅楽』はどうでしょう。最初の“ガ”は濁音です。鼻濁音は第二音節以降ですので当然なのですが、次の“ガ”は鼻濁音です。ところが鼻濁音の苦手な人は、この発音が難しいのでしょうな、ガガクのうちの二つの“ガ”を両方とも濁音にしてしまう。それは汚い音です、皇室行事等で奏でる美しくも荘厳な響きの雅楽には、とうてい聞こえません。鼻濁音について、今回から少しずつ学んでいきましょうか…ね。

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御礼

2012年12月03日 | Weblog

お陰様で語りの会「ニ人会」、無事に開催を終えることが出来ました。地元の方々に楽しんで頂きたい、という思いを胸にスタートした会も10年が経ちました。今回は久し振りの昼と夕のニ回公演でしたが、やはり舞台は生き物でした。私自身の出来を考えても、昼と夕とで全く違ったのです。昼の部はというと、油断していたのだなぁ…と思えてなりません。とにかく早かったのですが、その分、夕の部ではかなり集中して出来ましたので、ならば最初からそうしておけ!と反省した次第です。既に、次回の作品の選定に入っています。自分に負荷をかけて、さらなる精進を心掛けて行きたいと考えています。ありがとうございました。

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