良いお年を・・・

残り１０日となってしまいました。今年、せっかく良くなりかけたように思えた景気も“サブプライム”という世界的に悪影響を及ぼす問題が出て、来年にかけて不安な状況となっての年越しになりそうです。いわゆるナレーターという商売は、景気の動きに大きく左右されるものです。景気が低迷すると、当然のように宣伝費が削られます。そうなると、テレビ番組やコマーシャルの制作予算が縮小になる、イベントが減るので展示用のＤＶＤやビデオがなくなる、といった状況を生み出します。テレビ番組ではギャラを抑えられるでしょうし、ＣＭではナレーションが出演タレントさんのしゃべりになってしまう、イベント用（その他教育用とか、営業用のものも含め）のＤＶＤやビデオでは、その会社の社員の方が直接しゃべってしまうようになる、といったことになると思われます。全体の数もギャラも、減ることになる訳です。そんな状況下に生き残るのが本物のナレーターなのではないかと思いますが、それは数十人しかいないのではないかと想像できます。私なぞは、そのまだまだ端っこの手前、ようやく入り口あたりに辿り着いた印象です。その中に入って長く生き残るためには、相当量の稽古・鍛錬の持続が必要なのではないでしょうか。それも事前（つまり仕事の無い若いうち）の鍛錬が必要であり、仕事が来てからのものでは駄目なのではないかと考えています。加えて、仕事が来てからはまた別の意味での鍛錬が必要になってくる気がしています。結局は、その時点で何をやっているのかが問題になって来るのではないでしょうか。来年も何か課題を持ち、その克服に時間と気力を費やすようにしようと考えてはいます・・・どちら様も、良いお年をお迎えください・・。

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ナレーター・アナウンサー養成塾　塾長　ナレーター・伊藤英敏

迷いの年齢・・・

つい先日、５５歳の誕生日を迎えました。昔（私が就職した頃）で言えば、定年の年齢です。現代は概ね６０歳が定年でしょうか、それでも５５歳になると所謂一次定年といわれ、６０歳まで一年毎に俸給も減じられるところが結構多いかもしれません。そこはサラリーマン稼業に２８歳で見切りをつけた私、定年がありませんので、死ぬまで今の仕事を続けられる訳です。もちろん、健康であることが必須の条件ではありますが。そんな訳で先輩達の活躍ぶりを見ると・・・まず６０歳手前にひと塊の軍団があり、６０歳を越えたところに次の軍団が、そして７０歳手前にまたひと塊、さらに７０歳代中ばに妖怪の軍団が（この方々が草創期に若手だった皆様方）・・・。こ、これでは、定年で終われる訳がありません。それらの先輩を乗り越えて、そして私も化石になって行くのです（ヒャーッ！）。てぇことは、後２０年以上・・・・・フゥーッ・・・ところで最近、人生の岐路に立つ生徒に相談される機会が多く、年齢相応の言葉を送っているような気がしています。２０代の生徒は、目指す道について。３０代の生徒は、将来の展望について。４０代の生徒は、今後の構えについて・・・と様々です。一生は一回しかありません。選択は間違えずに、しかしリスクの多い道を選ぶならば、その裏付け（猛烈な鍛錬）が必要です。それを忘れてはいけません・・・。

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年末特番

今年も残すところ、ひと月足らずとなりました。とにかく時の経つのが早くて・・・。それは歳のせいだけではなくて、毎日ニュースのナレーションをするようになってから、あっという間に過ぎていくようになった気がしています。今月も年末の慌ただしさが襲ってきそうなスケジュール、既に全ての土日は仕事で埋まっています。なんてぇこったぁ・・２９日（土）は、久し振りに私の第二の故郷・山梨にあるFM甲府（コミュニティFM）で、５時間の年末特番生ワイドをやります。そんな予算がコミュニティFMであるの？・・・もちろん、私が自ら申し出たものですから、交通費に毛の生えたギャランティは覚悟の上です。とにかく「原稿なしのフリートークで、やたらとしゃべりたい！」という、単なるわがままを実現しただけ。いざ企画段階になったら、あれもこれもそれも、となってしまいました。これから整理して、全体の構成をまとめることになるのですが、制作スタッフが若い(２０代)ので、感覚の違いが出そうでチョイト心配ではあります。やる気マンマン！得てして、こんな時は空回りが多いもの、注意注意・・・。

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