ナレーター・アナウンサー養成塾

ナレーターとアナウンサーの養成と、現役プロのスキルアップの為の塾です。

サブプライムローンとやら

2008年05月24日 | Weblog

世界的に景気が悪化しているとのことです。昨夏に始まった「サブプライムローン」の問題は、その不安な状態が完全に解消されるまでもう少し時間がかかるとのことです。私たちのような商売(ナレーターとか声優などの分野)には関係ないのでは、と思われる向きがあるかとは思いますが、決してそんなことはありません。今回は、その辺を考えてみましょう。まず番組ナレーションの仕事の流れを見ると・・・局のチーフプロデューサー(編成・制作・報道といった部署の社員)から担当プロデューサーもしくはディレクターへ、それから制作会社を通じてまたは直接ナレーターの所属事務所に注文が出ます。大元のチーフプロデューサーは予算を持っていますので、その予算がふんだんにあればナレーターの外注が増えても余裕がありますが、予算縮小ならば身内つまり局アナで済ませるケースが増えます。今年前半の動きは、どうもその後者の様子を呈しています。CMナレーションは、大元がスポンサー(宣伝をする会社)です。そこから広告代理店のプロデューサーに話が振られ、さらにその下の制作会社に持ち込まれます。その辺で全体のスタッフが固まりつつありますが、ディレクター、コピーライター、撮影、編集、音響、その他もろもろの手配をする中で、企画を経てナレーションが決まり、ナレーターが選定されます。では、今年CMを制作する各社の業績はどうかというと・・・決して芳しくはありません。円高、株安、原油高、資源高などなどの要因で、軒並み減収・減益の決算発表です。当然、広告宣伝費は削られるので、制作費も抑えられます。ナレーターへの発注も少なくなり、出演タレントがそのまましゃべって終わり、というケースも多々。やはり、私たちの仕事の量は減ります。そんな状況の中で、どうやって勝ち抜いていくべきか・・・いつの時も悩みの中心ではあります。

ナレーター・アナウンサー養成塾 塾長 ナレーター・伊藤英敏
http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/


続き・・・

2008年05月05日 | Weblog

今週末に山梨放送の若手アナウンサーに、私の練習法を伝授してきます。といっても、前回お伝えした研修の2回目、1回目の結果をふまえてのものです。今、その内容を練っています。私が東京・飯田橋で教えている人達の九割は、現役のプロ達。声優はもちろん、現役及び元局アナ、ナレーター、司会者、リポーター、ナレーターコンパニオンなどなど現在声を使った仕事をしていて、ナレーションの力を身に付けたい人達です。私も元々はアナウンサー(山梨放送)、在局時代は地元の話題を取り上げたドキュメンタリーや報道番組などのナレーションを担当しましたが、いわゆるアナウンサー読みだったかと思っています。フリーになって東京のナレーションの世界に足を踏み入れましたが、そのアナウンサー読みでは当初は全く通用しませんでした。長い文でも、とちらずには読めます。時間の調整も出来ます。しかしキチンと読むだけで、聞く人の心を動かすものではありませんでした。それは、責任を持たない読みだったのではないかと、今になって思います。その後フリー二年目に入った劇団で、大きなショックを受けたのを憶えています。それまでのアナウンサーのしゃべりとは全く違う考え方、全く違う体の動き、全く違う声の出し方・・・etc.だったのです。でも、いきなりその体験をさせるのは無理だろうなぁ・・・はい。

ナレーター・アナウンサー養成塾 塾長 ナレーター・伊藤英敏
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