ナレーター・アナウンサー養成塾

ナレーターとアナウンサーの養成と、現役プロのスキルアップの為の塾です。

本当の気持ちは・・・?

2008年10月26日 | Weblog

ここのところのニュースを見てみますと、金融危機と株安&円高、産地偽装、そして毒物(薬品)入り食品の発覚といったニュースが日替わりの様に出ています。で、決まったように関係会社の幹部が何人か揃っての記者会見です。その会見の冒頭での謝罪の挨拶を、毎回注意してみています。この人は全然気持ちが無い、この人は少しはある、この人は自分のせいじゃないと思っている、この人は真摯に捉えて悩んでいる・・・といったことが手にとるように判ってしまうのは、きっと私だけではないでしょう。まぁ、大部分の人がいわゆる「棒読み」ですね。部下の書いた書類を見てその文章の通りしゃべる訳ですが、人の書いた文章を自分の言葉にして口から発するというのは、そう簡単なことではありません。ハッキリ言って、謝る気持ちのない人の口から謝る気持ちが表れることはありません。(おっと、一つだけありました、それは“詐欺師”の口から出る言葉です。)その技術は、我々が長年かかって習得するものです。しかも、嘘をつく技術ではなく、自分がその気持ちを持って話す→それが表に現れる、というものです。これが『表現』なのです。その意味では、記者会見の諸氏の口から出る言葉自体は違っても、謝りたくない気持ちは出ているのですから、正直に表現していることにはなりますが・・・。ナレーターと記者会見の幹部諸氏に必要な要素として共通しているのは、物事や出来事を正確にに判断する心と、それを基に生まれた自分の真摯な気持ちを持ち、言葉に乗せて口から(それは体からということ)発することでしょう。いつも弟子に言っている言葉「中身を全然見てないな!」「自分が話している相手のことを何も考えてないだろう!」「自分だけ話せば良いと思ってるんじゃないか!」これを、そっくり記者会見の幹部諸氏に言いたいなぁ・・・。

 ナレーター・アナウンサー養成塾 塾長 ナレーター・伊藤英敏  http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/


職業病?

2008年10月17日 | Weblog

実に久し振りに“職業病”に罹りました。「喉」かって?・・・いいえ、背中の筋肉痛です。私たちの仕事で一番使う体の部分は喉だと思われがちですが、実は喉だけではありません。私個人としては、喉は二番目ではないかと思っています。では一番は・・・それは“横隔膜”でしょう。横隔膜というのは、呼吸をする際に肺を膨らませる役割を果たすものです。「腹式呼吸をしなさい」と常に言われるのは、この横隔膜の動きをなるべく大きくして肺の容積を大きくしたいが為なのです。その横隔膜を支えているのが『背筋』です。で、複式で仕事の呼吸をしている身としては、使えば使うほど疲れるのは当たり前で、その疲れが背筋に溜まってきます。ひょっとした調子に痛みが走ると、いわゆるギックリ腰と同じような状態になってしまうのです。今週の日曜日にその兆候があったのですが、軽く考えていたのが大間違いでした。昨日あたりから激痛に変わってきてしまい、とうとう鍼灸師の先生のお世話に・・・。私がフリーになったばかりの頃(まだ20代でしたが)に、最初の職業病になったのを思い出しています。電車に乗っても、降りる時に立ち上がれなくなってしまう程の状態。やむにやまれず、新宿歌舞伎町の鍼灸院へ這うようにして飛び込み、治療をして貰いました。それは本当にビックリ!治療後は痛みが全くなくなり、スキップしながら返ったのを憶えています。今回は、よる年波かそんな訳にはいきませんでしたが、だいぶラクになってきました。ここ二、三日はおとなしくしています・・・ハイ。

ナレーター・アナウンサー養成塾 塾長 ナレーター・伊藤英敏 http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/


バトンタッチ・・・

2008年10月11日 | Weblog

山梨県甲府市にあるコミュニティFM「FM甲府」の番組の、制作とパーソナリティを私の主宰する塾の生徒が担当するようになって8年目に入りました。先月まで担当していた“岸則子”に代わって、今月からニューフェイスが登場しています。名前は“山本エリ子”です。8年前の第一走者“田切若菜”は、元幸運の女神。二番バッター“丸本恵子”はバスガイド。そして前任者は元局アナでした。4番バッターの登場、彼女は全くの新人です。これといった経歴はありません、私の知り合いの劇団で舞台(準主役)を踏ませたくらいが、実績と言えるくらいのものです。しかし、持ち合わせた感は鋭いものがあるのです。会ってみれば普通の娘ですが、天性のものを持って生まれたというのは、元々何も無かった私のような立場からすれば実に羨ましいものです。ただ、集中力と持久力が足りないのです。そこで、今回の起用を考え付きました。3時間の生放送、これはその足りないものを養うのにはもってこいです。果たして、どの位実践の力を身に付けることが出来るでしょうか・・・。

ナレーター・アナウンサー養成塾 塾長 ナレーター・伊藤英敏 http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/