ナレーター・アナウンサー養成塾

ナレーターとアナウンサーの養成と、現役プロのスキルアップの為の塾です。

間もなく・・・

2010年03月23日 | Weblog

4月は放送局にとって改編の時期です。私がナレーションを務めている日本テレビの夕方のニュース「Newsリアルタイム」も、今週で終了し、来週からは新ニュース番組「ニュース エブリィ」となります。新メインキャスターは藤井貴彦アナウンサー。「Newsリアルタイム」の前身「ニュースプラス1」のキャスターに抜擢された時、同時に私がナレーターとして入りました。藤井アナは当時まだ三十歳そこそこだったのが、アラフォーでまたまた大抜擢ですね。また一緒に仕事ができると思うと、ワクワクします。先日のバンクーバーオリンピックでは、実況アナウンサーとして活躍していました。スポーツアナウンサーのキレの良い“しゃべり”に期待しています。番組自体がどんなものになるのかは始まってみないと全くわかりませんが、ナレーターとしては、与えられた仕事を確実にこなすことが大切な責務と思っています。新番組「ニュース エブリィ」をどうぞご贔屓にお願い致します。

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トチリ避け読み

2010年03月21日 | Weblog

前回お話ししました「トチリ読み」、理解可能でしょうか?私たちの普段の会話を考察してみましょう。例えば・・・①『あれ?雨かよー、やだなー傘持ってきてないよなー・・』とか②『腹減ったねー、なんか食べるう?』という言動の時です。①で“あれ?”と言った時は、雨が降っているのを十分に認識しています。加えて、傘が無い事も認識しているでしょう。しかし“持ってきてない”というも文言は、その場(言葉にする瞬間)で判断して吐いたものですね。②でも“腹”と言った時は、食べたい事を言いだそうとしているはずですが、“なんか”というのは、その場での判断でしょう。つまり、次の言葉に関してはハッキリと意識している訳ではなく、その場の判断で言葉を決めていると思われるのです。したがって、前の言葉が終ってから次の言葉を構築しており、一つ一つの言葉はその都度言い切っていることになります。言葉をつなげることはしていませんので、トチらない様に話すなんてことはあり得ないのです。わかりますか?だから前回、トチリ避け読みは間違った考え方(教え方)だと言ったのですが・・・。

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アナウンサーの新人君

2010年03月09日 | Weblog

この時期になると、昨年の4月に入社した新人君たちは、勤め始めて約1年に。で、先週ですが、私の古巣・山梨放送の新人君達にフォローレッスンをして来ました。生徒は、入社して2ヶ月目頃からニュースを担当している男性2名、大学院卒で昨10月入社のためニュースはまだ3ヶ月ほどという女性1名です。初心者がまず陥りやすいのは、トチリを避ける読みです。もちろんニュースですから、しょっちゅうトチられても困るのですが、その心配が最優先になってしまい“トチリ避け読み”になるのです。さて、それはどんな読みなのでしょう。ニュース原稿は“文章”になっています。ニュース原稿だけでなく、私たちの読むものは全て“文章”です。普段の会話に比べると、長いのですね。基本として5W1Hがありますので、長くなるのは当然です。そして、ニュースを教える先生や先輩から「トチらないように!」「それは滑舌が悪いからだ!」「滑舌の練習をしてトチりをなくせ!」と言われます。実は、この教え方が最悪なのですが・・・続きは次回に。

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                     塾長 ナレーター・伊藤英敏


やっぱり母音

2010年03月03日 | Weblog

バンクーバー五輪が終わって、ニュースも平常の内容に戻りました。二週間余りは生の情報を整理しながらのニュース制作で、バタバタの連続。特にフィギュアスケートの日には、まさに“てんてこ舞い”でした。終わってしまうと、その喧噪から離れ、何となく物足りなさを感じてしまうものです。期間中のニュースの読みを振り返ってみると・・・音圧のさらなる必要性を感じました。というのは、カーリングを除くと激しい動きの多い冬季五輪の種目。実況や歓声、またBGMも勢いのあるものが多くなり、それらに負けない音圧が必要になるのです。音圧=母音です。ただし、母音だけで何を言っているか不明、では困ります。子音の正確な音も必要、ということです。で、平常のニュースに戻ってみると、やはりこちらも音圧が必要なのだなあ、と思ってしまう。結局は、母音の力じゃぁないか!・・さてさて切磋琢磨・・。

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                     塾長 ナレーター・伊藤英敏