ナレーター・アナウンサー養成塾

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満面の“笑顔”?

2008年01月16日 | Weblog

最近、特に多いナレーションコメント「満面の笑顔」。私も同じ仕事をする人間として、とても気になっています。満面の“満”は全体に満ちるという意味で、“面”は顔のことです。良く時代劇で「オモテを上げい・・・」と、殿様が家来に向かって言う時のオモテ=顔。石器時代より以前のこと・・・一族が火のを囲んで食事をするときに、中の誰かが楽しい事を言うと、皆が顔を上げて笑う。そうすると、顔に火が当たって白くなることから『面白い』という言葉が生まれたのだとか。この面も、オモテつまり顔のことです。では、満面は“顔全体に満ちた”という意味、そこに笑った顔“笑顔”が来てしまうと、顔中に顔だらけになってしまいます。本来は『満面の笑み』です。こんな説明をしなくとも、おかしいということは多くの方が感じていることなのでしょうが、なぜこんな間違いがしょっちゅう起きるのかというと・・・・書き手(記者かライターかディレクター)が若いから、でしょう。普段の会話では使わない言葉だし、耳にもしないのでしょう。そんな若い書き手が何故か、昔からの慣用句を使いたがるのです(これは私見ですが)。例えば「~は如何に!」これも正確には『~や如何に!』でしょう。昨日の原稿では「しかし、めげずに、次の大会にも出場・・」とあったのですが、何にめげないのかが不明なので『今回の成績にもめげずに・・』と直しました。これはホンの“氷山の一角”です。さて今年も、様々な面白不明言語をどのくらい耳にする事でしょうか・・・。

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ナレーター・アナウンサー養成塾 塾長 ナレーター・伊藤英敏


明けましておめでとうございます。

2008年01月06日 | Weblog

2008年の幕が上がりました。私たちの仕事の質と量を左右する経済動向を見ると、年末に下落した平均株価が年明け早々に、更に大幅下落。波乱を予感させるような幕開けでしたが、果たして今年の景気はそんなに悪くなるのでしょうか・・・。私自身は、それ程厳しいとは考えていません、もちろん楽観視は出来ないとは思いますが。というのは何故か・・・まず、団塊(ダンカイと読みます、ダンコンではありません)の世代の大量定年の時を迎えていて、その皆さんは沢山のお金を持っていることです。おそらく五千万円から1億円くらいの現金や預金、それも可処分の財産を持った方々が大変多いと予想しています。「本当にそんなにある?」とお思いかもしれませんが、私はあるとにらんでいます。多い方は、もっとあるでしょう。サラリーマンになっておよそ40年で、退職の時を迎えます。退職金はというと、上場企業で数千万円、中小企業でもある程度の業績のあるところならば1千万円から2千万円程度は出ているでしょう。当然、それまでに貯蓄をしています。他に、株を持っている方もいるでしょうし、不動産を持っている方も。また、長い間に渡って払い込んだ生命保険もあります。もともとの親からの遺産を引き継いで、自宅はそのままという方も多いはず。ということは、相当額の財産を保有している可能性が高いのです。ただ問題は・・・それらの財産の使い方を知らない方が大半ではないか、と想像できることなのです。結婚してからお金を使ったのは、子供の教育費、家を買うとき、そして子供の結婚がせいぜいで、自分達のためにお金を使ったことは、おそらくほんの少し。で、そんな方々が今からお金を使っていくのです(希望的観測ではありますが)。さて、何に使うのか・・・・これが全く見えません。世の中を回っていく使い方に流して頂ければ、相当の経済効果になるのではないかと思っています。それを期待しながら・・・それが私たちの仕事に繋がることも想像して・・・皆様、今年を盛り上げていきましょう。

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ナレーター・アナウンサー養成塾 塾長 ナレーター・伊藤英敏