ナレーター・アナウンサー養成塾

ナレーターとアナウンサーの養成と、現役プロのスキルアップの為の塾です。

正しい発声

2010年11月14日 | Weblog

正しい発声とは、どの様なものなのでしょうか。息を吸って、吐く時に声帯を震わせると声が出ます。というより、声を出すために吐く息を使う、と言った方が良いでしょう。当然の事ですが、吸う息の量が多いほど声を続けて長く使う事ができますが、それは単純に使う息の量が多いというもので、全てが発声のために使われているかどうかとは、別のことです。ですから、いくら多く息を吸ったからといって、その吐いた息が声帯を震わせるために有効に使われていなければ、無駄な息が多いことになりますね。自分では沢山吐いているのに、効率的に使われていないことを自覚したとすれば、なおさら息を吐こうとするでしょう。吐息スパイラルとでも言いましょうか。この度が過ぎた状態が続くと、声帯の負担が大きくなり、声帯には何らかの変化が起きてしまうのではないかと思っています。効率良く息を使う、これが難しいのですね。どうすれば良いか、少し考えてみて下さい。

「ナレーター・アナウンサー養成塾」主宰・ナレーター伊藤英敏

塾に興味のある方はこちら・・・http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/

質問や見学の申し込みなどはexpert@mars.dti.ne.jpまでどうぞ。


声そのもの

2010年11月05日 | Weblog
塾を主宰して13年が経ちました。これまで、様々な受講生の皆さんの声を確認しています。その数、100名ではおさまりません。この塾には“卒業”という形がなく、いつ復帰しても構いません。13年前の初期の生徒さんの中には、現役生徒に復帰した方もおります。また長期間通った生徒では、5年ほどというのが最長でしょうか。現在、プロとして活躍中です。「プロの声」ということで考察してみますと、もともと地声が強い人が有利であることは確かです。ただし、子供の頃から「声が良く通るね」とか「遠くにいてもハッキリ聞こえる」と言われた人は、その地声の強い人の中でも声のコントロールがうまい人ではないかと思います。ナレーションの声、つまりナレーターには、そのような能力が必要なのではないかと考えています。生まれつきの良い発声のための恵まれた身体のつくり、それと子供の頃の周辺環境が左右しているのではないでしょうか。その後の中学や高校の学生時代で、さらに増幅する環境にあったかどうかも大事でしょう。結局は、そこまでに多くの自然な“声づくり”が行なわれているのです。その天性の声に対抗するには、出来るだけ若いうちに正しい発声練習を重ねることが必要かと。次回は『正しい発声』について考察してみたいと思います。

「ナレーター・アナウンサー養成塾」主宰・ナレーター伊藤英敏

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