ナレーター・アナウンサー養成塾

ナレーターとアナウンサーの養成と、現役プロのスキルアップの為の塾です。

母音の重要さを実感しています。その2

2005年06月20日 | Weblog
最近、といつてもここ5~6年のことですが、ナレーション技術の究極は「母音」にあると思っているのです。ア・イ・ウ・エ・オ、この五つの母音が、如何に正確に聞こえてくるか。それは単独母音の5個だけではなく、全ての子音の音の部分を掌っている母音が正確に聞こえているかどうか、ということです。私達の普段の会話を研究してみると、「イ」や「エ」がかなりの割合で消えかかっていることが判ります。私どもの発音練習用教本に「目医者」と「名刺屋」というものがあります。これを普通に声に出してみて下さい。目医者の場合、目の後の「イ」が聞こえにくく英語の「May」と同じになっていませんか?名刺屋の場合、目の音引きを山羊の鳴き声「メー」になっていませんか?私の仕事での発音では、目医者の「イ」はキチンと単独で聞こえますし、名刺の中の「イ(音はエ)」も「エ」と単独で聞こえます。これの割合が多ければ多いほど、説得力が増して来るのではないかと考えているのです。続きは、また・・・。
ナレーター・アナウンサー養成塾 塾長:伊藤英敏
http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/

母音の重要さを実感しています。

2005年06月16日 | Weblog
普段の仕事は、ニュースのナレーションとCMナレーション、それといわゆるPR用のビデオナレーション、この3つで90%です。テレビCMで最近多くONAIRされているのは、ペットフードの「アイムス」犬は恐竜の標本を、猫は名古屋のお城でシャチホコをかじっているものです。そして、鶴田真由さんが登場する「オリックス生命」。それから、ライオンの「キレイキレイ」の新バージョン(発売から全てナレーションさせて頂いてます)ボディーソープです。ラジオCMの仕事が以前に比べて減少しているのは少々寂しいのですが、ラジオ業界事態が今は大変らしい(営業的に苦しい)ので、仕方ないかと・・・・ラジオCMは、いろんなことが出来て楽しい仕事なんです。耳から入るだけのものなので、想像をかき立てるものだと特に面白いですよ。
ナレーター・アナウンサー養成塾 塾長:伊藤英敏
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テレビニュース(日テレ・ニュースプラス1)のナレーション

2005年06月10日 | Weblog
毎週月・火・水の三日間、汐留の報道局スタジオで仕事してます。ニュースなので事前に書いてあるものを除いて、ONAIR直前に原稿がやってきます。先日の、JR西日本・福知山線の脱線衝突事故の際には、ほぼアナブースに入りっきりでした。次々と死者の数が増えて行く状況で、できるだけ冷静な判断を持ってナレーションにあたるよう心掛けています。緊張感は並みのものではありませんが、CMの時の様な“何かを作り上げる”という雰囲気ではありません。まさに“今”を伝えるというのは、違った意味の集中力を必要とするものなのです。やっぱり、この仕事は〝頭脳労働〟と〝肉体労働〟とが合体しており、強靭な体力が必要なのかも、と痛感しました。
ナレーター・アナウンサー養成塾 塾長:伊藤英敏
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