「語尾を上げる」この癖が最も多い、と前回お話しました。次に多いのは何か、というと・・・読みだす直前の呼吸グセでしょうか。つまり、文章の冒頭や句読点の後の読み出しの際に、必ず息を吸う癖です。もちろん、息は吸っても構いません。しかし、いつも同じ間と同じリズムで吸っているとすれば、それは癖以外の何物でもありません。では、何故にそうなっているのかというと・・・小学校の体育の授業で“跳び箱”というのがありましたよね、それを思い出して下さい。助走から踏み台を蹴って飛び上がり箱を飛び越える、というのが一連の動きです。その踏み台を蹴る動作は、走りとうまく連動しないと失敗に繋がってしまいますが、そのためのリズムをとるのと同じことと思われます。読み出しで必ず同じように息を吸い、同じように声を出す、ひとつのリズムになっているのですね。そのことに気がつけば、読みは一歩前進するはずです・・・それが無くなればですけど。
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