ナレーター・アナウンサー養成塾

ナレーターとアナウンサーの養成と、現役プロのスキルアップの為の塾です。

読みグセ・・・Ⅲ

2010年02月26日 | Weblog

「語尾を上げる」この癖が最も多い、と前回お話しました。次に多いのは何か、というと・・・読みだす直前の呼吸グセでしょうか。つまり、文章の冒頭や句読点の後の読み出しの際に、必ず息を吸う癖です。もちろん、息は吸っても構いません。しかし、いつも同じ間と同じリズムで吸っているとすれば、それは癖以外の何物でもありません。では、何故にそうなっているのかというと・・・小学校の体育の授業で“跳び箱”というのがありましたよね、それを思い出して下さい。助走から踏み台を蹴って飛び上がり箱を飛び越える、というのが一連の動きです。その踏み台を蹴る動作は、走りとうまく連動しないと失敗に繋がってしまいますが、そのためのリズムをとるのと同じことと思われます。読み出しで必ず同じように息を吸い、同じように声を出す、ひとつのリズムになっているのですね。そのことに気がつけば、読みは一歩前進するはずです・・・それが無くなればですけど。

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                     塾長 ナレーター・伊藤英敏


読みグセ・・・Ⅱ

2010年02月16日 | Weblog

最も多い読みグセは“語尾を上げる”ものではないでしょうか。語尾というのは、助詞のことが多いですね。「~が、~だ。」という時の“が”です。例えば『音楽得意だ』とか『やって来たのその男だった』という時に、“”“”を持ち上げてしまうクセです。これは、キチンと言いきれなかった感触を読み手自身が抱いていて、その満足度を瞬間に拾いに行く行動・・帳尻合わせに出てしまうものと考えています。これが多すぎると、わざとらしい読みになってしまい、次第に聞き手の気持ちは離れてしまうのです。そんな症状が見えたら、まず自然の話し方をおさらいしてみることを勧めます。基本は、自然の読み・いつもの話し方です。その原点に戻って、そこから出来るだけ崩れないようにすることを心掛けてみるのが、効果的かと思います。さて、次のクセは・・また、次回です。

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読みグセ

2010年02月01日 | Weblog

ナレーションの訓練をしてくると、ほとんどの人がぶち当たる壁“読みグセ”があります。何をもって‘癖(クセ)’と言うか・・・私の親しい友人に、ご飯を食べながら色々と打ち合わせをするのに、箸を握ったまま話をする人がいます。しかも、カナヅチを握るのと同じように握り、その手を上下に振りながら話す。こちらはどうもその箸が気になって、いつも話が半分しか理解できないのです。それはまさに‘クセ’ですね。それから、話のきっかけとして必ずと言って良いほど「イヤッ↑・・」と相手の会話を否定して入ってくる人がいます。また、私がスポーツ中継を担当していた頃の仲間のアナウンサーに「しかしながら・・」を連発する人もいました。それらのクセと同じものが“読みグセ”です。自分では全く気がつかずに、いつもそうなってしまうのですが、どんなものがあるかと言うと・・・多くの場所で助詞が上がる、同様に語尾が上がる、助詞の音が強い、ヘッドボイスが出る、文末の読みが必ず速くなる・・などなど、多々あります。背景には性格のみならず、これまでの生活や育った環境があるのではないかと、私は常々思っているのです。さて、その修正の方法は次回にでも・・・。

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