ナレーター・アナウンサー養成塾

ナレーターとアナウンサーの養成と、現役プロのスキルアップの為の塾です。

10月改編期

2006年09月30日 | Weblog

もう10月です。ということは、今年も残すところ3ヶ月ということになった訳です。アナウンサーになりたいと思っている人は、そろそろ気持ちが落ち着かなくなってきた頃ではないでしょうか。キー局の試験が始まる時期ですものね。私がその昔に受験した頃は、大学4年生の7月に解禁(当時は自主規制があった)となりましたので、今とは全く違う状況でのアナウンサー試験でした。しかもオイルショックの直後で、各局とも採用を控えた時。何となく「受からないだろうなぁ・・」と思いながら、あちこち受けたのを憶えています。10月はまた改編の時です。私が平日毎日通っている日本テレビでは、昨日「今日の出来事」が52年という歴史に終止符を打ち、明後日の月曜日から「NewsZERO」という新報道番組が始まります。ナレーターも全く新しい布陣になるのですが、その中に私が大沢事務所の中堅・若手を中心に指導している“大沢塾”での教え子が入りました。本人は元々報道志向でしたので、とても良かったと思っています。新番組のスタートに関われるというのは、大変羨ましいことです。まさにゼロから作り上げることができる訳ですから・・・焦らず、気負い込まずに、頑張って欲しいものです。

ナレーター・アナウンサー養成塾 塾長 ナレーター・伊藤英敏
http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/


養成塾のスタートは10月23日です。

2006年09月24日 | Weblog

私の主宰している「ナレーター・アナウンサー養成塾」は、毎年4月と10月のスタートがあります。授業の曜日違いで設定しているだけで、どちらのスタートでも授業内容は基本的に同じです。その10月もまもなくですが、今回は私事で休講が続いたためにスタートを少し遅らせました。スタートの前に、新しく入塾する方の為に「事前授業」を実施します(これは授業日数にカウントしません)。それは、こういう勉強をする際に知識として身に付けておいて貰いたいことを学んで頂くものです。その内容はどんなものかというと、まず発声について・・・私達はどのような仕組みで呼吸をし声を出しているのか、目指す仕事に有効な呼吸法と声の出し方とは。次に日本語の成り立ちについて・・・母音と子音の存在と関係、鼻濁音とは、無声化とは、その他発音の理論。アクセント・・・日本語におけるアクセントの成り立ち、地方の言葉とは、イントネーションとの違いは、そして微妙で重要なヒント・・・などなど、となっています。こんな授業は、おそらく此処だけではないかと思っています。私が福島生まれだということが幸いして、苦労して学んだ内容も、余さず全てお教えする授業です。でも、その内容は生徒の多くが忘れてしまう・・・もったいないなぁ、と思っています。実際、局アナになったり、ナレーターとして実力を発揮しているのは、それらをキッチリ頭に入れられて授業に応用できた生徒です。

ナレーター・アナウンサー養成塾 塾長 ナレーター・伊藤英敏 http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/


読み語りの会が終わり・・・

2006年09月20日 | Weblog

山梨県甲府市のカルチャーセンター「山梨文化学園」の“読み語り”クラスの発表会を、先週の土曜日に開催し、無事終了しました。16名いる生徒のうち、都合の悪かった1名を除き参加は15名。演目は、全員が自分で選んで来ました。これが長めのものがほとんど、一時に始まって、終了は三時半過ぎになってしまいました。でも、みんな上達したんですよ、驚くほど・・・指導者冥利につきる瞬間ですね。指導といったって、私は何も教えていないような気もしていて、各自が練習を重ねれば重ねるだけ上達するという状況のようなものです。それにしても、多くが私より年上のお姉さま方です、そのパワーには敬服せざるをえません。見習わねば・・・と思っています。私が学ぶことの方が多い教室です。

ナレーター・アナウンサー養成塾 塾長 ナレーター・伊藤英敏
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読み語り講座の発表会

2006年09月15日 | Weblog

私事ですが、身内に不幸があったため5日ほど実家におりました。で、私の出身は福島県郡山市。そう、いわゆる無アクセント地帯です。「雨」も「飴」も全く同じアクセント、さらに頭高でも平板でも尾高でもOKという土地です。そこに5日間滞在するということは、徐々に昔の話し言葉に戻ってしまうということでもあるのです。結果からいうと、さすがにアクセントはすぐに共通語になるのですが、口が動かなくなっていました。おそらくですが、口をあまり動かさなくても良い話し言葉だということではないかと思っています。福島以外の人から見る(聞く)と、ボソボソと話しているように聞こえるのではないでしょうか。今日は懸命にリハビリ?です。また親戚の中には会津の者がいて、これがまた言葉自体違うものがあるのです。地方というのは、その藩によって言葉が違った時代があるせいでしょうか、同じ県でも全然違うところが多いのだそうです。それらを聞き分け、話し分けの5日間でした。さて、明日は甲府で持っている「読み語り」講座の生徒の発表会。何とか、私の出し物も間に合いそうです。入場無料です、近くの方は山梨文化会館2階ホールへどうぞ、時間は午後1時からです。

ナレーター・アナウンサー養成塾 塾長 ナレーター・伊藤英敏
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養成塾での私の仕事?

2006年09月06日 | Weblog

来月は養成塾の新学期。募集の時になると、様々な方が尋ねてきます。既に事務所に所属している方も多いのですが、時折、放送局を辞めてこの世界(ナレーターの業界)に入り、戸惑っている方が来ます。局で読む仕事をやっていたせいか、ナレーションは“読む”ことだと思っている人種です。25年前の私が、実際そうでした。ニュースを読み、CMのコピーを読み、番組の原稿を読む。読まない仕事はというと、スポーツ中継と司会ぐらいです。で、ナレーションは読む仕事なので、アナウンサーの読みとは少々違うけど通用するだろう、というような気でいざ仕事に携わってみると、どこへ行っても「やっぱりアナウンサーだね・・」とか「色がないねぇ・・」「ニュアンスをつけて・・」と言われるのです。そこでハッとするのですが、どうして良いのかわからないのです。わかる道理がありません、“チャンと読む”のがアナウンサー、色やニュアンスはつけない読みを身に付けている訳ですから。言葉は体で発するものだと、私は思っています。使うのは喉と口だけ、と思っていると大間違いです。感動した時や、ゾッとした時に鳥肌が立つように、心の動きは体に直結して現れるものです。ということは、私達の会話においては、心が感じた事を体が感じて言葉にしているのです。したがって、体を通過しない言葉には“うそ”があります。それを教えるのが、養成塾での私の仕事かと思っています。でも、自分自身でも試行錯誤の毎日ではありますが・・・。

ナレーター・アナウンサー養成塾 塾長 ナレーター・伊藤英敏
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先輩方?

2006年09月02日 | Weblog

毎月二回、甲府の山梨文化学園というカルチャースクールで「読み語り」という講座を持っています。4月と10月が新学期ですが、現在の生徒は16名ほど。毎期の最後に生徒が舞台に立つ発表会を実施しています。女性が圧倒的に多く、今期は男性がたった一人。ほとんどの生徒が、人生経験(年齢といったら失礼)の点で私の人生の先輩です。お子さんも結婚されて自分の時間がとれる立場になり、ご主人も理解していてくれる、といった環境の方なのでしょうね。皆さん“前向き、前向き”です。人数の関係でどうしても全員の語りを見られない時などは、ちょっとヒヤヒヤものです。だって、皆さん意欲満々で教室にやってくるのですから。さて、その発表会が今月の16日にあります。段々と意欲も増してきていて、長い演目を自分で選んでくるようになりました。全員やると2時間はゆうに超えてしまうでしょう・・・こまったなぁ・・・。

ナレーター・アナウンサー養成塾 塾長 ナレーター・伊藤英敏
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