ナレーター・アナウンサー養成塾

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アナウンサーとナレーターの読み・・・Ⅶ

2005年08月05日 | Weblog

昨日の塾の授業でも、そして本日の大沢塾(ナレーター事務所大手・大沢事務所の中堅メンバーの勉強塾)の中でも感じたのですが、やっぱり母音でしょうネ。一般的に、台詞の良く聞こえてこない方というのは、例えば「イ」の音が消えてしまうのです。『第一』という発音は、ダイイチと“イ”が二つ続きます。その最初の“イ”の音が、どうしても聞こえてこない。実際にやってみて下さい、アクセントは頭高ですので“ダ”が高い位置、“イ”以後は低い位置です。比べてみると良くわかります、アクセントを平板にして“ダ”を低く、“イ”以後を高くしてみると・・・・どうでしょう、あきらかに平板のときは“イ”がしっかり出るのに、頭高のときは消えてしまう(飲み込んでしまう)状態になるのです。“エ”の音も、同様の傾向があります。それから、“ア”と“オ”については前に出て行かない・・・・などなど、人の心を打つ言葉を発することが出来ないことには、母音の響きの無さが大きく影響しているのがわかります。母音が確実に出ていないので、声の幅を使うことも難しいのです。だって、子音は音は多少あっても声ではないのですから、人の耳に聞こえる声の大部分は母音ということになるのです・・・。

ナレーター・アナウンサー養成塾 塾長 ナレーター・伊藤英敏
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