ナレーター・アナウンサー養成塾

ナレーターとアナウンサーの養成と、現役プロのスキルアップの為の塾です。

語りの会「二人会」Ⅱ

2006年07月17日 | Weblog

「二人会」の開催から、まもなくひと月になろうとしています。私の取り組んでいる“語り”というのは、芝居とは違ってキチンとした演出家がついている訳でもなく、各々が自己責任で作り上げるものにしています。なので、一緒に出演した語り手の内容については、それほどこだわりはありません。私が言い出して出発した会ですので、二人のもう一人・林田君については、いつもおまかせです。ゲストの方の語りについてのみ、若干ですが、稽古を見ています。私に負けない林田、そして林田に負けない私がいて、そんな間に立つゲストが成長をする・・・それが目的です。さて、私の語りについて考察してみたいと思います。初回が「かあちゃん」これは、江戸の庶民の話。次に「山椿」でしたが、こちらは武家に嫁いだ女性と主人の話。いずれも、違う意味での涙の物語でした。今回は一転して、今でいう官僚の話ですが笑いが噴出すものでした。嬉しいことに概ね「今回が一番良かった」という感想を頂戴しております。それは多分に、涙、涙ときた後に、笑いがあったからかなと思っています。もう一つは、笑いの方が乗りやすいということもあります。私としては、途中で絶好調になったものを、最後の10分というところで、ちょっぴりつまづいてしまったのが、悔やまれてなりません。まるでジーコJAPANのように、スタミナもしくは集中が切れかかったのかも・・と反省してはいるのです。ただし、いらっしゃったお客様のどなたも、そのことには気付いていなかった様子、それだけが幸いです。

ナレーター・アナウンサー養成塾 塾長 ナレーター・伊藤英敏
http://www.mars.dti.ne.jp/~expert/


語りの会“二人会”とは

2006年07月04日 | Weblog

先月24日(土)に、文京区根津の「ふれあい館」で開催した“二人会”とは・・・ナレーションの世界に入って約25年ですが、この世界は寿命というものが異常に長く、80歳を超えても現役の方が大勢いらっしゃるのです。私はそのような方々を“妖怪”と呼んでいます。ということは、私なぞまだまだ若造の部類にあたる訳です。当然、鍛錬を続けて行かなければ“妖怪”の域に達するまでに途中で息絶えてしまう、と考えて始めたのが『二人会』なのです。二人とは誰と誰か、というと、私と林田尚親君のことなのです。実情は、私が強引に彼を引っ張り込んだのです。今や押しも押されもせぬ売れっ子ナレーターの林田君は、長いこと蜷川演出の舞台に立っていた役者で、この世界に入ってきたのは彼が30歳の頃と記憶しています。私が創業メンバーとして関わり現在も所属している大沢事務所の勉強会「大沢塾」を立ち上げた時に、前向きに参加してきたのが彼でした。それから10年ほど経って、私が声を掛けたのです。今回の公演は三回目になりますが、林田君のしゃべりの技術は確実に上昇している、と私は思っています。三回目とあって、ピアノとのコラボに挑戦。そのチャレンジ精神は見習わなければ、とも思います。私の語りについては・・・また次回。

ナレーター・アナウンサー養成塾 塾長 ナレーター・伊藤英敏
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