The Phantom of the Opera / Gaston Leroux

ガストン・ルルー原作「オペラ座の怪人」

エポック紙

2007年06月08日 | ルルー原作「オペラ座の怪人」

最後にエリックは<ペルシャ人>に、約束の品物と手記を受け取り次第、若い二人にエリックの死を知らせてほしいと頼んだ。
そのために<ペルシャ人>は<エポック>紙に掲載料を払って、死亡通知欄に一行載せてもらうことになっていた。 p439



このエポック紙というのが実在の新聞なのかちょっと分りません。色々調べたのですが見当たりませんでした。


ところが偶然・・・と言うかルールタビーユ・シリーズをご存知の方はお気付きになられていたかもしれませんが、これってジョゼフ・ルールタビーユの勤めていた新聞社なのですね。



「ツァーに招かれたルールタビーユ」(1913)ガストン・ルルー著の人物紹介に

ジョゼフ・ルールタビーユ・・・本編の主人公、エポック紙の記者


とあるのです。
ルールタビーユ・シリーズ全編通してこの新聞社なのかは分りません。




「ツァー」とはロシア皇帝の事です。
この小説だとアレキサンドル2世の時代にルールタビーユがロシアを訪ねる物語のようです。

エリックが旅したのは

ニコライ1世    (在位1825年~1855年)か
アレクサンドル2世(在位1855年~1881年)

のどちらかだと思います。


ちなみにルルー自身《ル・マタン紙》の特派員として、ヨーロッパ・中東においての報道活動にも寄与し、この分野でも高い評価を得ています。


原作中 ハヤカワp468
にルルーではないがル・マタン紙の特派員がエリックのトルコでの活躍を知った(?)らしい描写もあり。???


・・・ペルシャとロシアはダロガから聞いた、と言う設定ですが、トルコ時代はル・マタン特派員視点なのだろうか?


普通の家を建てた時代と言うのも、エリックがダロガに教えて、ルルーに伝わったのだろうか?


・・・ま、いっか。




「サロニカ」とは「テッサロニカ」の事で、現在ギリシャで当時トルコの街らしいです。





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