The Phantom of the Opera / Gaston Leroux

ガストン・ルルー原作「オペラ座の怪人」

方言

2011年02月27日 | ルルー原作「オペラ座の怪人」

 

そういえば昔、ノルマンディー出身のエリックはノルマンディーの方言で話し、ロシア貴族はイル・ド・フランスのフランス語を話す…と言うような場面を書いた事があります。

なんだったか・・・オック語とか何とか失念しましたが、フランスにはパリの人と意思の疎通がはかりにくい様な方言があったそうです。エリックは田舎者なので流暢なフランス語は話さなかった可能性も高いだろうな、と思ってます。

クリスはどうかと言うと、大学教授のヴァレリウス夫妻とともに暮らしていたので、標準的なフランス語を使っていたのでは、と思います。

そういえば原作の中でクリスとラウルがブルターニュの田舎で、おじいさんやおばあさんに昔の物語を聞いてまわった、というエピソードがありましたが、そのお年寄達はブルトン語を話していたと思われます。ブルターニュの田舎から出た事もないお年寄り達はパリのフランス語に接する機会もなかったでしょう。

その言葉が分かったと言う事は、二人はブルトン語が出来た、と言う事なんだろうな、と思います。そして19世紀と言うのはその言語が駆逐されていった時代でもあるようです。

 

どうでもよい事ですが、イランに行った時クルド人の家族とお話ししましたが、テヘラン在住のガイドさんでも彼らの方言はよくわからないそうです。大学在学中のお嬢さんの言葉はともかく、おじいちゃんとおばあちゃんの言葉は分かりにくかったんでしょうね。


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