漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 476

2024-08-04 04:39:20 | 貫之集

初雁を聞ける

はつかりの こゑにつけてや ひさかたの そらのあきをも ひとのしるらむ

初雁の 声につけてや 久方の 空の秋をも 人の知るらむ

 

初雁の声を聞く

初雁の声が聞こえてくるにつけて、空が秋の気配を帯びてきたことを、人は知るのであるよ。

 

 「久方の」は「空」にかかる枕詞ですね。
 この歌は続古今和歌集(巻第五「秋下」 第459番)に入集しています。



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