漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 477

2024-08-05 04:20:59 | 貫之集

鹿の鳴ける

なくしかの こゑをとめつつ あきはぎの さけるをのへに われはきにけり

鳴く鹿の 声をとめつつ 秋萩の 咲ける尾上に われは来にけり

 

鹿が鳴く

鳴く鹿の声に誘われて、秋萩の咲く山の峰に来てしまったよ。

 

 「尾上(をのへ)」は「山の頂」「峰」の意。鹿と萩の取り合わせも定番ですね。



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