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漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 736

2025-04-21 03:37:59 | 貫之集

ひとはいさ われはむかしの わすれねば ものへとききて あはれどそおもふ

人はいさ われはむかしの 忘れねば ものへと聞きて あはれとぞ思ふ

 

他の人はいざ知らず、私は昔のことを忘れないので、あなたさまが遠くへ行くと聞いて、寂しく思います。

 

 同じ詞書(734)による三首目の歌。「ひとはいさ」と聞けば、あまりにも有名な歌が思い出されますが、あちらは「人」と「花」との対比、こちらは「他の人」と「自分」の対比ですね。

 

ひとはいさ こころもしらず ふるさとは はなぞむかしの かににほひける

人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける

古今集 0042、貫之集 790)



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