漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0392

2020-11-25 19:30:55 | 古今和歌集

ゆふぐれの まがきはやまと みえななむ よるはこえじと やどりとるべく

夕暮れの 籬は山と 見えななむ 夜は越えじと 宿りとるべく

 

僧正遍昭

 

 夕暮れ時の籬は山に見えてほしい。夜には山は越えられないと、人が泊まってくれるように。

 訪れてくれた人が帰って行ってしまうのを名残惜しく思い、その人の目に垣根が山に見えてくれれば良いのにと、およそありそうにないことまでも願い夢想しての詠歌です。



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