日タイ、リタイア生活

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「無常人生」 奈良美智展覧会

2015-04-23 | 香港 催事
きりりとした目、ちょっと不機嫌そうな少女…奈良美智の名前は知らなくてもその絵を見ると誰もがきっと、どこかでみたことがあるはず、と思う。

香港でも骨董品屋が多く並ぶハリウッドロードの画材屋にも模写?が飾ってあって道行く人に強いまなざしを送っていたのを思い出します。

その奈良さんの展覧会が、かつてのイギリス軍の弾薬庫を改装してつくられたアジアソサエティで開かれています。

1990年代から2014年までに創られた絵画や立体像が展示されています。表題の無常人生は最初に飾ってある絵「Life is only one」からとったものです。白い板塀のようなフレームに描 かれた作品で女の子がおもちゃのように机の上で触れているものは小さな髑髏です。奈良さんの描く少女はいつも同じ女の子だと思っていましたが、一連の作品を見ると明らかに違いました。ヘアースタイルが違っていたり、頬が張っていたり丸かったり、目が釣りあがって細かったり、まん丸だったりいろいろな種類があるのだと初めて気がつきました。不機嫌な顔、怒った顔、泣いている顔、じっと見つめている顔…どれをみても笑っていません。ギターをひいている作品だけが唯一無表情に近くて残りはマイナスのイメージであふれています。

笑っている楽しそうな少女の作品も見てみたいのですが、それでは奈良さんの作品ではなくなってしまうのかな、 とも思えてくるのでした。


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