エンドウはキヌサヤ⇒スナップエンドウ⇒グリンピースとなる。
植物的にはキヌサヤとかスナップエンドウなんて種類は無くて、全てがエンドウですが・・・
「いや、それは別のモノだ」と言う人は多いんです。
農家に嫁いで、庭でキヌサヤを育てて30年と言う人も「別物だ」と言います。
この疑問を感じたのは家庭菜園を始めて直ぐでした
収穫したモノを見て下さい。
スナップエンドウの種から育てて収穫したモノです
左の多いのがスナップエンドウで、右上が未熟な状態、右下が収穫遅れです。
当然ですが、右上⇒左⇒右下 と成長します。
収穫の最盛期にスナップエンドウの状態が一番多いのが・・・スナップエンドウの種です。
では、キヌサヤの種から育てて収穫したモノです
上の段の左が絹サヤ、下の段が???? これをスナップエンドウじゃないと言えるのだろうか・・・
この二つの写真の大きな違い、すなわちキヌサヤの種とスナップエンドウの種の違いは収穫時の量の違いです。
どの状態が一番長いかなんです。
ではキヌサヤ・スナップエンドウ・グリンピースを並べてみます。
サヤの先(上)に注目してください。
最初は種の有る側の反対に曲がっています。
途中で種側に反り返っていますね。
そして、最終的にはほぼ真っ直ぐになっています。
おおむね、全てのモノがこんな感じですね
これは成長する過程で違いが有るのが解ります。
中に入っている種・外側のサヤ・それと、、、スジの部分です。
※スジ・(外側の枠みたいな感じ) 種が付いている側のスジが強いです
絹サヤの種からのエンドウは中の種の成長が遅いんです。
スナップエンドウの種からのエンドウは種とサヤがほぼ同時で、スジの成長が遅いんです。
これは、その傾向が強いモノにそれぞれの名前が付いて売られているのです。
ですから、それで良いんですが・・・だからと言って
絹サヤ⇒スナップエンドウ⇒グリンピースの過程を通らないとか、それぞれは別のモノだとはならないんです。
では、何故、何十年も育てているベテランが別物だと信じ込んでいるのか
それはキヌサヤとして育てると、キヌサヤの状態で収穫して、残りは「取り残したキヌサヤ」となるんです。(取り残したキヌサヤは「えんどう豆」になるまで放置する事が多いです)
そんなモノにき興味は持たないので、考えることなどもなく数十年が過ぎて別物となるんです。
スナップエンドウを育てると、キヌサヤ状態の時は「もう少しだな」とスルーするんです。量も少ないし。
ただ、キヌサヤはキヌサヤに適したエンドウを使い、キヌサヤの状態で収穫し。
スナップエンドウはスナップエンドウに適したエンドウを使い、スナップエンドウの状態で収穫するのが大正解。
その目的の収穫期間の長い傾向にあるエンドウ豆を選んで、そのタイミングで収穫した方が美味しいんです。
これは間違いありません
人間でも小4位から著しく成長して、中3には成長が止まる子供も居れば。
中2の夏から成長して、高3まで続く子供も居ます。 高校生になっても鼻の下に産毛の残った人も居てれば、オッサンみたいなのも居てます。
だからと言って別の種類の人間ではありませんよね。
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