地方の女たち

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座間市の連続殺人から

2017-11-14 12:22:00 | 日記
座間市の殺人事件は 時間とともに 色々と出てきて 、今後も驚くような事実を知ることになると思います。

この手の犯罪の時に いつも思うのですが 、容疑者に対しては あまり興味が湧いてきません 。裁判で 犯人と確定し、さっさと処分すればいいだけのことです。

当然ですが 被害者やその家族は そうはいきませんし、 他の人達は被害者が出ないようにしなくちゃならないのも事実です。しかし、 その為に犯人は必要ありません。

犯人の証言は全て嘘と判断しても いいんです 。何の役にも立たないし 、言いたいことを言わせれば 被害者家族の 憎しみや悲しみが 大きくなるだけです。

逮捕された直後は 自分の人生が終わったと感じ 、投げやりなことを言います 。ところが 時間が経過して 、裁判の頃になると 「頼まれて殺した」と言います。
状況的には完全な殺人ですが 、裁判で殺人を証明するだけの物証は乏しいんです 。 密室での事件で日頃は 「死にたい」と口にしている人達ですから 「殺して」と頼まれたという証言を 頭から否定することはできません。

この事件が発覚して 騒いでいる時期に 、連続殺人の容疑者 筧 千佐子に 死刑の判決が出ました。

この二つの連続殺人事件は容疑者も若い男と高齢の女、被害者も若い女と高齢の男と違います 。
特に被害者は精神的にまるっきり逆です。

座間市の事件は 死にたいと口にして、 自分の人生に後ろ向きな人たち 。もう一方の青酸化合物による連続殺人事件の被害者は 高齢者だが、これからの人生を新しい人と共にやって行こうと前向きな人たち 。どうして条件の違う人たちが 連続殺人の被害者になってしまったのか。

殺人、、、そこには何かの条件が加われば私たち人間には存在する感覚なのでしょう。
しかし長年にわたり社会生活をする上で、人間はそのスイッチを入れる条件をかなり高く設定するようになります。
自分自身の中にある殺人のスイッチの上に 、重い処罰を受けるというカバーもかけています。 それだけでは不十分と教育や宗教などで2重3重のカバーをかけています。

しかし残念ながらそれでも殺人事件は起こります。毎年国内で百万人の人間が製造されるわけで 、殺人スイッチのカバーのない欠陥品ができても不思議ではありません 。車ならリコールで修理もできますが、我々人間には厄介な人権というものが存在していて 、欠陥人間を 強制的に修理することは許されません。

この欠陥人間が何かの理由で殺人を犯す。残念ながらこれを防ぐ方法はありません 。
どんなに強靭な男でも、知らない人間から突然襲われれば被害者になってしまいます 。しかし 、現実には 強靭な男はこの手の欠陥人間の被害者にはなりにくいんです 。それは簡単なわけで 犯人の立場になれば単純なリスク回避です。
部分的に欠陥があっても、 自分の身を守ることは 忘れないんです。この自分の身を守ることが欠落している犯罪者は、一度目の犯罪で逮捕されることになり、 殺人を繰り返す事にはなりません。

この手の犯罪者の2番目以降の被害者は、殺人を犯して捕まっていない犯人に選ばれているのです。
殺人というとてつもなく異常なことを成功させたと酔っている。 そんな犯罪者は次はもっと上手くやると精神的に麻痺状態です。

殺人が分かりにくいケースは色々とあります。
被害者が社会と関係を絶っている人 ・・・つまり人と繋がりのない人です。

座間市の被害者のように自殺志願者 ・縁者もなく自ら交際を断っている人 ・地理的に孤立している人 ・路上生活者 ・発展途上国から日本に来て仲間と付き合わない人と色々なケースがあります。

これは 世間が亡くなった事に気がつかないので 、殺人と言う犯罪そのものが表面化しにくいんです。

犯行現場が密室
これは決定的な瞬間の状況が分かりにくいんです 。
誰かが殺した後かもしれないし、 布団などで窒息した事故かもしれないし、座間の事件のように 嘱託殺人の可能性を完全に否定できない場合もあります 。

これは孤独な老人などの、介護の現場にも可能性のあることです。

筧千佐子 の事件は前者で、 結婚相談所に登録して 孤独な高齢者を物色したのです 。この犯人にとり重要なのは 「お金と孤独」で この両方の条件に合う人を物色したのです。

また座間市の事件は「繋がりのない人」を物色したのです。お金と性欲は2番目の条件だったのでしょう。自殺志願者は孤立していることをよく知っていたのです。

事件発覚は報道の通り 、兄とつながりのある人が自殺志願者の中にいてたんです。
もし2番目とか3番目に つながりのある人が 居てたら、その後の人たちは尊い命を失うことはなかったでしょう 。

そう思うと非常に残念です‼

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