今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

鶏胸肉の梅煮

2020年10月18日 | 今日の料理
梅酢を使わない紅生姜を作った時の梅が余っていたので、イワシの梅煮ではないが、これを鶏胸肉でやったらどうなるだろう?と。

元々酸味や味が濃い味付けは好きではないのであまり食べてこなかったから、作り方をあまり知らないので調べたらジャークチキンみたいにフォークを刺して柔らかくする方法があったので、これは良い気がしたから採用


本来水でスッキリ作る事が多いようだが、魚や海藻を茹でた出汁が余っていたので、折角だからそれも使う。

酒、砂糖、を温め

紅生姜の中に漬けてあった梅干しが足りないかな?と、味噌煮にも使った梅干しを拾い出して
どうせ味噌煮の中にいれた梅干しなど塩辛くて食べられないなら、醤油も味噌も同じ大豆だし、魚の出汁や酒・砂糖・生姜も共通項だから入れて活用をしてしまえって。

本当は丸のままの方がカッコイイが、ある程度漬け汁に塩気や酸味が出ていることと、丸のまま残しても、じゃあそれを齧って食べるか?というと絶対に、残るので果肉を外す事にした。
(この方が「煎り酒」や、「煎り酒part2」みたいに調味料としての効果は高いだろうと)
又、丸のまま残っても嫌だしな・・・

胸肉を少し大き目に切って

沸いたら入れる。

灰汁も取って

醤油と、出汁がらの梅干しだけでは、僅かに塩気が足りないので、ほんの少し解かるか解からない程度に塩を入れた。
(これで全体像が締るイメージ

煮方は2つのパターンが考えられた
煮汁を濃くして、ある程度火が入ったら、火からおろし、濃い汁気の中でしみ込ます方法。
やや薄めの煮汁で煮ていき、汁気が大体無くなるまで煮る方法。
最初だった事と、又煮汁が大量に余るのは嫌だったので、②にして少し放置しておいたが

胸肉という特性上、あまり火を入れ過ぎない①の方がプリプリとしたかもしれない。
②はモモ肉とか脂質が多く柔らかい肉の場合は加熱しまくってもある程度の柔らかさは保てるのかも・・・

一晩置いたら丁度良く味が染みるようにしておいて、散っている果肉と共におかずにして食べたら、なんか凄くホッとする自然な味で、なかなか美味しかった。
誰だか有名な料理人が「自然な味は遅れてやってくる」と料理雑誌だか何かのメディアで書いているのを読んで、ああ~納得!って感じた時の事を思い出した。
 記憶に残そうと意図的に濃くした味は暴力的に感じる・・・後が、余韻が、直ぐやわらいじゃうというか・・・
これは余韻まで、スーっと続く感じ。

しっかしまあ、魚の出汁が加えられているからか、本当に鮪というかシーチキンみたいになった。
ツナを「シーチキン」とはよくいったものだな・・・

ちょっと疲れてボーっとしていたので生姜を入れ忘れたのが惜しかった。
(味噌煮の梅干しに生姜風味が移っているから大丈夫かな?という安易な願望もあったとは否定出来ない)
次作る時は少し生姜を入れてより全体的にグッとバランスが良さ、と、底上げをしてみたい。
(出汁ガラの梅干しでなければ酢を少し加えても・・・あ、「酸味を使う時」は鉄鍋ではなくホーロー製の鍋がサビや変色をしなくていいだろう、今回、そこもボーっとしていて忘れていたんだった、出汁ガラだったからか酸味が少なかったから大丈夫だったけれど)

たとえ胸肉であっても鰯よりは鶏肉の方が脂質があるし、梅煮が嫌いな人でも、ここから始めれば食べ易いのではと?



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