社長つれづれ日記

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大切なこと

2006年07月26日 | 仕事
◆◆何に依るのか

 「あの部門はああだけど、僕の部門はこうだね」
 「あの人はああいう人だけど、わたしはこうよ」
 「あの会社はああいう会社だけど、我々の会社はこうだ」

 「比較する」と言うこと、それを全面的に否定するわけではないのです。もちろん、周りを参考にするということは重要なことだと思っています。そして、他との違いを明確にすることも大事ですね。

 しかし、人と比較したり、ライバル会社と比較して、そのことに意識が向くばかりに、本来のやるべきことを見失ったり、やるべきことに力が入らなかったりすることもあるのです。「あの人がいて私がいる、あの会社があって私の会社がある」という考えに、落とし穴もありますね。

 思い出します。あの、ウサギとカメの寓話です。結局、亀の勝利は、ウサギを見ていたのではなく(相対的)、山の頂上(目標・絶対的)を見失わなかったからですよね。

 ですから、何に依るのかなのです。

 何に依るのか・・・。私たちの場合、それは経営理念ですね。私たちの会社の経営理念は、創業者の精神、基本理念、我が社の使命、我が社のビジョン、行動規範、人事理念と体系立てて作られています。ですから、これらを見て、しっかり経営をしてゆくことが、会社を良い方向に向かわせることになります。努力も健全な方向に向かい、無駄にならないですね。。

 しかし、経営理念が頭の隅に追いやられ、周りの人や、周りの部署、周りの会社ばかりを相対的に意識し始めると、本来のやるべきことや、自分自身の、本来の自己変革がなおざりになるように思います。本当の成長は、目的や目標(志)を見失わないことですね。そして、本当に伸びる人は、そういう依って立つところが明確にある人なのですよね。


 「志は塩のように溶けやすい。(男子の)生涯の苦渋というものはその志の高さをいかに守り抜くかというところにあり、それを守り抜く工夫は格別なものではなく、日常茶飯の自己規律にある」 司馬遼太郎 「峠」より


 志を守るのには、日常も大切のようです。日々を大切に行きたいですね。


◆◆旬

 それから、もう一つ、書いておきたいことがあります
 
 物事には旬というものがありますね。ふさわしい時期を逃すと、同じことをやってもあまり意味がなくなったり、有り難くなかったり、そんな経験、皆さんありますよね。

 食べ物などは、材料が旬の時期だと、大変おいしく食べられますね。そういう意味では、旬というか、時期やタイミングが大変重要なのです。結局、生き物の世界と言うことだからなのでしょうか。

 会社の中に目を移すと、社員間の報告・連絡・相談などは、その、旬が大変大事だと思うのです。また、社内に対する通達や業務連絡にしても、やはり、旬が大事ですね。同じ報告をしても、時期を逃すと全然意味を持たなくなったり、時期を間違えたことで、大変なクレームに繋がったり、タイミングよく相談しなかったことで、問題がさらに大きくなったりするのです。業務連絡にしても、タイミング良く、旬に出来なかったことで、有り難みがなくなったりもしますね。

 活性化し、成長する職場を作るには、旬が大事でしょう。

 我が社の報告・連絡・相談の、旬は大切にされているのでしょうかね。何度も言うようですが、活性化された職場づくりは、この旬が大切です。そして、旬を大切に出来るか出来ないかは、個人の「心の健康」に依ります。感性が働かなければ、旬を感じることは出来ません。自分自身の「心のだれ」を見つめ直す点検が、必要に思います。

 いま、たちまち、大きな問題が起こってきているというわけではありません。が、これら二つのこと、最近、少し気になっていたので、書いておきました。

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