㉔ アキレス腱切った
・ダマテンのツワモノ
前回の③のケース。吾輩の部下で本当にそんな手合いがいた。とにかくお客には、何も言わない。これはなかなか勇気のいる事だ。お客には会社から営業マンを経由せず売買報告書が自宅に郵送される。しかしこれも「何かの間違いです。」としらを切る。しかしある時に信用取引でこれをやった。(信用取引とは、一定の担保金を積めば証券会社で買い付け金額を融資する売買方法。)信用取引は一定の期間が来ると清算しなければならない。これを期日という。その期日が迫って来てから吾輩に報告してきた。(泣きついてきたのだ)聞けば、何も言ってない。ええっ?何もか?ハイ。んでどうする?さあ!ざっとこんな調子だ。んで、清算すればどれだけの損なのか?〇〇〇万円です。・・・・・。(絶句)
これは通常犯罪行為だ。しかしそれを何とかするのが上司の勤めだ。考えられないがそんな時代だったのだ。お客と事故になれば、もちろん当事者は首だ。上司も冷や飯の1年や2年は覚悟せねばならない。これをお客に承知いただく秘策をひと晩考えた。イチかバチかの大勝負。
吾輩も人生がかかっているのだ。「思い出しても、アキレス腱が笑う。痛いけど笑う。」
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