生きてるだけで丸儲け!
㉘ 岡八郎 おくめの八ちゃん
筆者は、岡八郎・浅草四郎の漫才を覚えている。吉本新喜劇から漫才師、漫才師から新喜劇への転籍は昔から頻繁にあった。横山やすしが言うように、漫才で当てたら収入は格段に増える。しかし、岡八郎は、漫才を断念し新喜劇で一世を風靡した.原哲夫、平参平、花紀京、中山美穂(美保ではない。)淀川五郎、船場太郎、チャーリー浜、白羽大介、ルーキー新一、山田スミ子、谷しげる、柳浩一、桑原和男という・・・・。綺羅星の如く爆笑芸人がいた時代だ。その後、間寛平・木村進などが出現する。寛平は花紀京の付け人だった。
岡八郎は、ギャグのデパートだった。代表的な、
悪役が絡むのに対して、対抗しようと、「言うとくけど、空手もやっとるんや」と言ったあと、「ま、これは、通信教育やけどな」(爆笑)
このパターンは、しばしば筆者も使った。
悪役に対して、「この構えに、スキがあったらな〜、どっからなりとも、」、引け腰の弱そうなポーズで、「かかってこんかい!」そして観客に尻向け人差し指で尻をかき、その指を鼻へ持ってゆき顔をしかめて「くっさー」これは、分かっていても笑える。
花紀京との絡みは、絶品の芸だった。芝居の中で、座長として突っ込むところは、鋭く突っ込み。クライマックスでは、自ら大ボケをかまして大爆笑を取っていた。もちろん、芝居の最後には定番の名がセリフがあって、人情噺での涙を誘った。しかし、そこで八ちゃん号泣、「がお〜」と、定番のギャグ。ひたすらボケまくり笑わせ続ける花紀京に対して、笑いも涙も取れる貴重な役者だった。
オール巨人、岡けんた・ゆうたなど、弟子の面倒も見たうえでアルコール依存症の進行による病気で亡くなった。
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