OT園通園日記

車椅子生活の母を老人ホームへ訪ねる日々。でもそればかりではいられない!日常のあれこれを書いています。

ホグワーツから戻りました

2006年05月20日 | 趣味(読書・洋裁・音楽・映画)
息子の好意がいっぱいの「ハリーポッター」第六巻、「ハリー・ポッターと謎のプリンス」。
読み始めたら止まらなくて、2日間は夜更かしして読み、昼間も空いている時間はずっと本にかじりついて過ごしていた。
そして、やっと昨夜完読!!

ついつい家事もおろそかになったり、後回しになったりで、(家族にとっては)ひどい2日間だった。
家の中は散らかり放題、食事は手抜き!
木曜日などは、「マジャール語ずる休みして、読んでいようか」などと、真剣に悩んだりして…。
(もちろんちゃんと出席しました。クラスメートの熱心な顔が思い浮かんだら恥ずかしくなって、ギリギリの時間に家を飛び出し、ぎりぎりセーフ!)

今回は、ヴォルデモートの生い立ちをめぐる話と、ハリーの仲間達の恋愛模様、そして最終巻への布石としてスネイプ先生にちょっとしたスポットが当たっていた。
ウ~ン!なんとなく結末がみえてきたような…。

こういう長編のおもしろさは、主題のストーリーもさることながら、脇役の人たちの個性が魅力的かどうか、ちょっとした道具立てに説得力があるかどうかで決まると思う。
その点、ハリーポッターシリーズは、何人かのとても魅力的な人物が登場するし(私が好きなのは、ロンの双子の兄たち!ネビルとルーナもだんだんいいキャラになってきた)、ホグワーツ魔法学校の設定にも大いに引きつけられる。
ただし、魔法の存在する社会のあり方や、魔法使いの本質そのものについては、ちょっと違和感を感じているんだけど。
でも、軽い読み物としてはとても楽しめて、なかなかのものです。

何とか2日であちらから無事に帰ってこられて…。
今日からはまた現実社会の方で、たまってた家事色々を片付けなくっちゃ!
残念ながら私はマグル、魔法の杖で済ませるわけにはいかないもの。

ハリーポッター発売日

2006年05月17日 | 家族の話題
今日は、友人が遊びに来る日なので、めずらしく朝から家の掃除などに忙しく過ごしていた。
と、息子からメール。
「今晩うちに帰ります。ハリーポッターを買って帰るから、お母さんは買わないで!」だって。
母の日のプレゼントのつもりで買ってきてくれるのかなと、だいたいの見当はついた。

お昼前に、高校の同級生&後輩あわせて5人がやってきた。
毎月の「手作りの会」で、今日は先月のワンピース作りの続き。
洋裁の得意な後輩が加わって、色々助けてくれたので仕事ははかどり、洋裁未経験者2人分のワンピースがほぼ完成した。
おしゃべりしながらも、手は休んでいないのだからたいしたものです。

お昼の献立は、
1、八寸風に一皿(竹の子木の芽味噌和え、水菜と鶏の湯引きの苺ドレッシングサラダ、ウズラの卵・オクラ・若布の寒天寄せ)
2、シュウマイ(大皿で)
3、茄子とピーマンの煮物(小鉢に盛って)
4、根菜のおみそ汁(大根・人参・ゴボウ・えのき・油揚げ・豆腐・長ネギ・三つ葉入り)
5、おむすび(15穀米にジャコと赤ジソを混ぜたものを小さく握った)。
6、デザートは苺(おみやげに持ってきてくれたものを)
なかなか豪華でしょ!
でも、シュウマイは以前次男が来たときに作って、余ったものを冷凍しておいたもの。
鳥の湯引き・茄子の煮物は、前日の夕飯の時に多めに作っておいたものなどで、それほど手はかかっていない。
娘の評に寄れば、みそ汁は「豚汁」の豚肉抜きだから「ただの汁じゃん!」だそう。

きょうの献立のテーマは、油抜き、低カロリー。
シュウマイ2個、おむすびを1つ、苺は2個でカロリー計算をしてみたが、357キロカロリーとたいへん少なめ。
でも、繊維分とタンパク質はしっかり確保してある。
なかなかのものでしょ!
安心して、おやつにはシュークリームを食べちゃった!

夜、予告通り息子が帰ってきた。
ハリーポッターの新刊とホールの苺ショートケーキを持って…。
それを見た娘は、大笑い!(「お母さんのダイエット、なかなか進まないねぇ~」)
何ていい子供達でしょう!
去年の誕生日に「丸ケーキが欲しい!」「誰もくれない!」「私はみんなの誕生日に用意してるのに!」と、ぼやいたの覚えていてくれるなんて。

ダイエット中だけど、息子の好意は無に出来ない。
小さめの一切れをありがたくいただきました。

夫以外の4人で回し読みをするのが恒例のこのシリーズ、ハリーポッター読書の優先権も私にあるらしい。
普段は、購入者優先というルールなんだけど。
ありがたいことです。

未来からくる演奏家を聴く会

2006年05月16日 | 趣味(読書・洋裁・音楽・映画)
「未来からくる演奏家を聴く会」なんて、素敵なネーミングの演奏会。
若手の演奏家を育成・援助することを目的として始められ、もう10年、121回目のコンサートになるのだとか。
どこの世界にも、地道な活動をしっかり支えていらっしゃる方があるものだ。

自宅から20分程の小さいホールで開かれるのを幸い、出かけることにした。
出演者は…、このところすっかりはまっている中西勝之さん。
(つまり、コンサートの趣旨に賛同して出かけたわけではなく、「中西勝之」を検索していてここに行き当たったという次第。)

フルで120人ほど収容できるという小さなホールに50名ほどのお客様。
少し長めの前奏・間奏のある3曲の間に、全員と握手を試みて可能だった位の人数だから、、とてもとてもアットホームなコンサートだった。
曲目は、あれこれ盛りだくさんで、イタリアの古典歌曲(カロ・ミオ・ベンみたいにとっても基本的な)やオペラ・オペレッタのアリア・日本の歌曲(「荒城の月」は彼の得意の持ち歌だけど、今日は歌詞の間違いが多くて残念!!)など。
彼の持ち味は、声を張るオペラのアリアで一番生きている。
モーツァルト「魔笛」のパパゲーノの「おいらは鳥刺し」やロッシーニ「セビリアの理髪師」の早口言葉のようなアリアなどが、表情たっぷりに表現され、とても魅力的に歌われた。
小さな会場いっぱいに響き渡るバリトンが、私の体の中をいっぱいに満たし、一緒に共鳴しているようで、なんとも良い気分。

私の隣には、伊豆からわざわざいらしたという(「ついでの用事があったからョ」と、おっしゃっていたが)老婦人が居て、「一度聴いてみたかったのよ」「やっぱりすばらしいわねぇ」「来てよかったわぁ」と、大感激していらした。
「ですよね!」「ですよね!」と、わたしも100%賛成し、休憩の間に次のコンサート情報を交換しあった。

帰りに、会場近くの花屋で赤いシャクヤクの花を購入。
まだつぼみもある立派な花5本が480円。
都会の方がお花は安いのかなあ…。



母の日 その2

2006年05月15日 | 母のこと
夕べ遅くに帰ってきた娘が、「母の日だから」とケーキをプレゼントしてくれた。
以前、「私は誕生日にホールケーキをもらったことがない!」と嘆いていたのを覚えていてくれたよう。
可愛らしいデザインの丸々1台のケーキは、本当に嬉しかったのだけれど、今、かなり厳密なダイエットに挑戦中の私は、複雑な心境。
ま、ありがたくおいしくいただきましたけれどネ。(野菜スープや寒天で減らした分のカロリーが一気に!あぁ…)
娘は、そんな私を見て、「アハハ」と笑っている。
親子であっても女同士って、なかなか複雑なものなんです。

今朝も、娘のケーキで朝食を済ませ(食べるんならなるべく時間が早いほうがいいよね)、母のところにも一切れ届けてあげようと思いついた。
幸い娘もお昼まで暇だったので、いっしょにOT園へ。
紅茶とケーキで少し遅めの10時のおやつにした。
母は娘に向かって「おいしいわ」、「本当にどうもありがとう!」を繰り返す。
娘も「いえいえ、どういたしまして」「気に入ってくれて良かったわ」とすましている。

でも、ちょっと待って!
ケーキを貰ったのはわたしで、その貰ったケーキを私がお裾分けしてるのよ。
お礼を言う先が違うでしょ!
なんて、心の中で大人げないつっこみを入れた。
ま、親子であっても女同士はねぇ…。

娘のお陰で、また一つ親孝行が出来ました。

母の日&お誕生日

2006年05月14日 | 母のこと
5月14日。
今日は、母の日で、おまけに母の誕生日とも重なっている。
中学生か、高校生だった頃、この両方重なったおめでたい日を父・弟・私と家族みんなが忘れてしまって、母にひどく機嫌を悪くされたことがあった。
以来、5月14日に母の日が重なるときは、とくに気をつけてお祝いをするように心がけている。

朝まで降っていた雨もなんとか10時頃にはあがったので、今日は祝い膳代わりのお弁当を持参してOT園にでかけた。
お弁当の中身は、お赤飯・お刺身(鯛・鮪・イカなど)・スナップエンドウと茄子・シュウマイ・苺・頂き物の小さな餅菓子。
少しずつ色々詰めて小さなお弁当箱は、いっぱいになった。

恒例の散歩をすませたが、その前後にトイレにいきたいとの要求が3度。
すべて空振りで、本人は「なぜかしら」と首をかしげている。
なんだかかわいそうになってしまうのだが、仕方がない。
「お母さん、気にしすぎ!行きたいと思うたびにジャブジャブでてたら、アッというまにミイラになっちゃうよ」

昼食のお弁当は、あっという間にからになった。
「おいしい!」を連発して食べてくれたので、作り甲斐があったというもの。
OT園の昼食メニューも今日は「母の日バージョン」で、いつもよりしゃれた献立。
トマトソースのスパゲティにポタージュ、金目鯛のサラダなど。
「おいしそうなものだけ食べて、お腹がいっぱいになったら残してね」と声をかけ、からのお弁当箱を回収して帰った。

午後は「前略、母上様お元気ですか…」と題するきりぎりす倶楽部のコンサートにでかけた。
これは、以前行ったバリトンの中西勝之さんと奥様、それにピアノの相内勝雪さんの3人で作る手作りコンサート。
余り音響の良くない小さな会場で、少し残念だったが、手作り感がいっぱいで、アットホームな楽しい時間を過ごした。

雨の一日

2006年05月13日 | 趣味(読書・洋裁・音楽・映画)
朝からずっと雨が降り続いていて、肌寒い。
夫と二人、朝から家でグダグダしている。
(娘は代々木公園でタイフェスティバルがあるとかで、張り切って出かけていった。元気だこと!)

こんな日にOT園へ行っても、散歩には出られないし、機嫌は悪いしどうしよう…と考えていたが、今日はお休みにさせて貰うことにして、1日家で遊ぶことに決めた。
金曜日に仮縫いが済んだブラウスを縫うことに決め、ミシンやアイロンを出して店開き。
これが始まると家人は「仕方がない」とあきらめ、家中糸くずだらけになるのを大目に見てくれる。

昼食・夕食もわりあい手抜きで済ませ、お昼前から夜(現在10時半)まで手仕事に励んだ。
楽しいけれど、目が疲れて肩が凝った…カナ?
ブラウスは、なんとか8割方が完成、あと一息。
フリルをつけた分だけ手間がかかったけれど、おもしろかった。

眉間の縦皺

2006年05月11日 | 母のこと
連休以後、お天気がはっきりしない。
今日も朝から、何とはなしにどんよりとしている。
それでもなんとか雨が降る前にと、お昼前にあわててOT園に向かう。

恒例のお散歩。
道沿いに咲いていたサツキやハナミズキは、すっかり終わってしまった。
今は、アイリス、ラベンダー、石楠花などがあちこちのお庭で美しく咲いている。
そして、少し小高くなった林では桐の木が薄紫のみごとな花をつけている。

「年々歳々、花相似たり」というけれど、1年の単位で「相似ている」花々も、日々の単位では刻々と変化している。
「エンドウ豆の花が終わったね。でもお豆はどんどん太ってる!」
「苺の青い実が赤くなってる」
「バラのつぼみがあんなに大きくなってる、何色の花が咲くかしら」
車椅子を押して同じ道を一回りして帰ってくるのだが、まだ自然が色濃く残ってもいるし、それぞれのおうちが工夫して色んな花を植えていたりで、それなりに楽しい散歩をさせてもらっている。

あと一息でOT園、というところで雨が降り出してしまった。
お向かいのマンションの清掃員さんが「大丈夫ですか?」と心配そうに声をかけてくださる。
こういう心遣いに遭うと、本当に嬉しいもの。
雨に濡れるからといって走るわけにもいかず、気持ちの中だけで小走りになって横断歩道を渡り、無事帰着した。

昼食には少し早いが、「部屋には居たくない」というので、食堂のテーブルに座っておしゃべりをする。
向かい合って眺める母の表情は、穏やかというには程遠いもの。
事故から2年も経っていないが、20歳程も年をとったように感じる。
笑い顔の可愛らしい母だったが、今は口角もへの字に下がっていることも多く、眉間には深い縦皺が刻まれている。
怒ったような、険しい表情、苦しそうにもみえる顔である。
話す声も弱々しくなったし、話題も自分から広げていくようなことはなく、私の話にかろうじて付いてくるくらい。
穏やかに、明るく年をとって欲しいと思うのだが、そう簡単なことではないようだ。
せめて縦皺が少しでも浅くなるように、せっせと散歩のお付き合いを心がけよう。

戦友(?)からの葉書

2006年05月10日 | お友達
なつかしい友人から転居通知が来ていた。
早速電話をかけて、久しぶりのおしゃべりを楽しんだ。

彼女とは14~5年前までお隣通しで暮らしていた。
子供が3人ずつ、長男は同級生で、下の子供達もほぼ似たような年齢だったので、子供達は朝から晩まであっちに行ったりこっちに来たり、一緒に暮らしていたに等しいような生活だった。

「朝ご飯だから」とベランダ越しに呼ぶと、息子達は玄関を通らずベランダの柵を渡って帰ってくる。(目を覚ますや、隣に遊びに行ってしまったのだ!幸い自宅は1階だった)
ベランダの柵を乗り越えられない娘が、兄たちの後を追おうとして、ベランダのしきりの下をくぐろうとしてオムツを当てた大きなお尻がつかえてしまい、ベソをかくなんていう楽しい事件もあったり。
本当に賑やかで、楽しい思い出もいっぱい。
長男が幼稚園の年長組から小学校5年まで、子育ての一番大変な時期を一緒に戦った戦友のような友人だった。

彼女の家も、上2人の子供がそれぞれ独立をして出て行き、3人暮らしになったのだとか。
ご主人の定年も、そろそろ視野に入ってきたとか。
我が家とほぼ同じ家庭の状況にあるようで、「一度ゆっくり会っておしゃべりしたいねぇ」と近いうちの再会を約した。

あと2度でも3度でも

2006年05月09日 | 母のこと
久しぶりに母とお寿司屋さんに行った。
1年の間、たびたび訪れたので、お寿司屋のおじさんともすっかり顔なじみになった。
「久しぶりですねぇ、この間来た弟さんはお元気ですか?」なんてね。

「何で知ってるの?」と母は不審顔。
2ヶ月ほど前に2度ほど来たのを忘れてしまったらしい。

食べたのは、鮪の細巻き1本、中トロの握り、赤貝の握りそれぞれ1個、ボタンエビをつまみで。
お椀とつきだしの煮物椀を食べて、もうお腹がいっぱいだという。
去年の今頃いっしょに食べに来て、驚くほど食べたことがウソのよう。
食も細くなってしまったようだ。

最後にガリを一口食べて、「からい!、からい!」と大騒ぎをするので、あわてて玉子を出してもらう。
「甘いの食べたら、口の中がホッとするでしょ」と言いながら、子供達が小さかった頃のことを思い出す。
1年の間に、母はすっかり小さい子の様になってしまった。
聞き分けのないところも含めて…。

食後は、恒例の散歩。
いつものコースを回っていたが、途中で「トイレに行きたいから帰る」との要求にあわててOT園に引き返す。
用を済ませて、部屋でテレビを点けた途端、「こんなところにいるのはイヤ!」、「散歩に行きましょう」と言う。
「今行って、帰ってきたところじゃない」
「そうなの?2度でも3度でも、散歩ならいいのよ」
こちらはそうもいかないので、「また、今度ね」とあきらめてもらったが、その後のご機嫌の悪いこと。

こうグズグズ言い始めたのは、きっとお腹がいっぱいになって眠たくなってきたからだろうか。
「寝グズリ」をするところも、幼児みたいだとちょっと悲しくなる。

忘れちゃったか~!!

2006年05月06日 | 家族の話題
連休も終わり。
長い連休のほとんどを我が家で過ごした長男も、今日は自分の住まいに帰るという。
(彼女がゴールデンウィークを利用して、イタリア旅行に行ってしまったので、デートをする相手もいず、地味に地元の友達と遊んでいた。)

ならば、「その前に」と実家に犬の顔を見に寄った。
実家の犬は、2匹。
カニヘンダックスフンドのはなちゃんと息子が昨年の冬に旅行先で拾ってきたミックスのみみちゃん。
ほぼ1年ぶりの対面に、息子は「大きくなっただろうなあ…」と楽しみにしている。


ところが、息子の顔を見ても当のみみちゃんは全く覚えていない様子。(当たり前!)
たびたび実家を訪れている私の顔を見ると嬉しそうに寄ってくるのだが、息子が近寄ると逃げてしまう。
「えぇっ!忘れちゃったのか~」
「お前を連れてきたのは僕なんだけどなあ」
ぼやいても、みみちゃんは知らん顔。
「がっかりだなぁ」とぼやくことしきりである。
なんとか煮干しの力を借りて新たにお近づきになってもらったが、それでも釈然としないらしい。

「まあ、無事に大きくしてもらって、幸せそうに暮らしてるんだから、これでいいんだろうなぁ」
その通り!
その言葉、そっくりあなたにお返ししましょう。
子供の幸せ、親離れを見るのは、何とも寂しいものなのです。