OT園通園日記

車椅子生活の母を老人ホームへ訪ねる日々。でもそればかりではいられない!日常のあれこれを書いています。

あなたのせいよ!

2006年05月31日 | 母のこと
九州からお魚の届く日。
朝受け取った魚の始末をして、コロダイ、小振りのカンパチを刺身に作り、昼前にOT園へ持って行った。
母は集会室で居眠りの最中。
昨日の遠足で疲れたのか(それとも夜中に活躍?? )、肩を揺するまでぐっすりと寝入っていた。

「じゃあ、今日もお散歩に行きましょうか」
帽子を手にエレベーターに乗り込もうとしたら、なんと「孫の手」のお姉さん(療法士さん)が立っていた。
あら、あら、残念!、先にマッサージを受けなくちゃと、部屋へUターンをしたが、その途端、母は怒り心頭。
「せっかく外に行けるはずだったのに、何で邪魔するの!」
「どんなにがっかりしてるか、あなたにわかるの!!」
「あなたのせいよ!散歩に行けないのは!」
瞬間湯沸かし器のように、一瞬で沸騰した母の怒り。

「足が痺れたり、腰が痛むからマッサージに来てもらっているんでしょ」
「お散歩へは終わったら連れて行くから」
色々に慰めて、気を静めてもらうが、何の落ち度もないのにののしられている「孫の手」お姉さんが気の毒で、私はオロオロしてしまう。
病気だから、お年寄りは気むずかしいからと、お姉さんは諦めてくれているのだろうが、身内である私は平静ではいられない。

それでも何とか所定の時間の治療を受け、あわてて散歩に飛び出した。
あと40分で昼食時間。
いつもと同じ道のりをこなすため、少し早足で車椅子を押した。
のぞみを遂げた母はすっかり機嫌を直して、いつもの母に戻っている。
「バラがきれいね」
「アイビーの元気がいいこと!」
「あじさいに少し色が付いたねぇ」
無事にいつもの散歩を終え、ほっと一息。

昼食の席では「お腹が空かない」、「全然食べたくない」と文句を言っていたが、「せっかく持ってきたのだから、お刺身だけでも食べて」と誘う。
食べ始めると、和風ハンバーグ、おみそ汁、サラダ、ご飯、フルーツ、それに差し入れのお刺身とすべて完食。
母の口と行動の食い違いには、なかなか慣れることが出来ない。

写真の魚は、今日届いた定置便。(コロダイ、カンパチ小、カワハギ5、鯛3、トビウオ3、イシモチ2)
夕食には、長男が魚を目当てに帰宅した。