OT園通園日記

車椅子生活の母を老人ホームへ訪ねる日々。でもそればかりではいられない!日常のあれこれを書いています。

孫との食事

2008年08月27日 | 母のこと
「夏休み中に一度」と言って、弟のお嫁さんと姪・甥がOT園の母を訪ねてくれた。
私も付き合って、5人でランチ。
「私はお肉がいい」という母の意見に従って、みんなでフレンチ。

久しぶりに孫娘のya-ちゃんの顔を見て、母の一言。
「あらぁ~、かわいらしいお嬢ちゃんねぇ」(多分、私と知り合いのどこかの女の子だと思ったらしい)
でも、すぐに(みごとな変身ぶり!)ya-ちゃんだと思い直して、楽しく会話。
会ったときに誰かと認識はできなくても、誰であるかがわかればきちんと話が紡いでいける…見事です。

5人での食事は大笑いの連続。
少々お澄ましのレストランでは、もしかするとひんしゅくものだったかも。
でも、楽しく楽しく話している間に、あっという間にデザートまで進んだ。
甥や姪は、夏休みに行った北海道旅行の話を大騒ぎで報告してくれる。(父親がいなくなっても、ママとしっかり楽しく暮らしてくれているようで、私にはとてもありがたいことだった)
私は、我が家の息子達の昔の武勇伝を披露して、「すげえな~」、「さすが~」と甥や姪を感心させたり。
今日の母は、もっぱら相づちを打つ方に回って、「こんなに笑ったのは久しぶりだわ~」と幸せな笑顔を見せていた。

お嫁さんは、「お母さんと会って、うちのYさん(弟)のことを聞かれたら、困ると思っていたけれど、全然大丈夫なんですねぇ~」「これなら安心して、また会いに来ます」と、言ってくれた。
そう、母は今目の前にいない人のことを、記憶の中から引っ張り出して、話題にすることはない。
母にとっては、いつまでも、「息子は会社で忙しい」でいいし、「この間会いに来てくれた」でもいい。
私にだって、まだ生きているように思えるのだから。

帰りの車の中から、「おばあちゃ~ん、また来るね~!」
二人の孫が、大きな声で叫びながら、手を振っている。
「おかげで本当に良い時間をもらった」
これはこの頃の母の口癖。
私にとっても、良い時間だった。