OT園通園日記

車椅子生活の母を老人ホームへ訪ねる日々。でもそればかりではいられない!日常のあれこれを書いています。

ひまわりの花

2008年08月17日 | 母のこと
娘と一緒にOT園へ。
娘のリクエストで、今日の差し入れは、リリエンベルグの桃のケーキ。
この時期だけの季節のケーキ。
いわゆるイチゴのショートケーキの桃版で、桃のスライスをスポンジケーキにサンドして、生クリームを飾ったもの。
特に凝ったところは何もないけれど、一つ一つの素材の良さが生きていて、フワッととても優しい味。(すんごくおいしいです!)
リリエンベルグは、19日から8月いっぱいお休みだから、ギリギリセーフというところだった。

今日、どうしても母の所に行きたかったのは、頂いたお花を母の部屋に飾ってあげたかったから。



ひまわりのかわいい盛花を抱えて、ご機嫌な母。
「お花があると、部屋の中がほんわりと明るくなって、うれしいわ~」

このひまわりは、弟の仏前に飾る代わりに私の所に送って頂いたもの。
私よりも5歳ほど若い幼なじみのKちゃんは、「弟の死を認めたくなくって、今までお花が送れなかったけれど、やっぱりYちゃん(弟のこと)の好きだったひまわりの花を、Yちゃんにも見て欲しくって送りました」と、メールをくれた。
嬉しいけれど、悲しい心遣い。

お礼のメールに「毎日、犬の散歩の度に、公園の大きな楠の木に触れて、弟に話しかけています。お花のことも早速報告しますね」と書いたら、「私は、いつもお月様を眺める度に、お月様を妹だと思って話しかけています。妹が頂いた戒名が○月なので」と言う返事をもらった。
そうか…。
実は、弟の戒名は「○樹」となっている。
その事を意識して、楠の木によりしろを求めていたわけではなかったけれど、私の感覚は正しかったのかもしれないと思う。
そして、弟の戒名はとてもふさわしいものだったのかもしれないとも。

Kちゃんは、こんなふうにも書いてくれた。

「そんなにいつまでも悲しんでいたら妹さんが悲しむよ」ってよく人には言われるんですが もし反対の立場だったら きっと妹はぐじぐじといつまでも泣いていると思うので 私も 悲しむことをやめないでいいのかなと思うようになりました。
まあ ずっとこの先も なにかの折には思い出してめそめそしているんだろうと思います。
それに それでいいんだろうと。

4年前に妹さんを亡くしたKちゃんが、まだ悲しみから自由になれないでいることが心に重い。
でも、私もずうっと弟を心の中に抱えていていいんだなあと思うと、少し心が軽くなる。