エコポイント&スマートグリッド

省エネ家電買い替え促進で有名となったエコポイントとスマートグリッドの動向を追跡し、低炭素社会の将来を展望します。

池上彰と手嶋龍一のNHKコンビが私の提唱した「エコポイント」を絶賛

2010-10-17 00:03:23 | Weblog
池上彰と手嶋龍一のNHKコンビが、私が提唱した「エコポイント」を絶賛してくれています。『武器なき環境戦争』(9月25日刊行、角川SSC新書)の中で池上彰と手嶋龍一は、「官」でも「民」でもない、「ソーシャルポイント」としてのエコポイントが日本に相応しいエコ・システムを構築する武器になると指摘しています。
この点の池上彰と手嶋龍一のやり取りのポイントを紹介してみましょう。

池上:よく、お役所やテレビ局が「環境デー」のようなイベントをやるでしょう。だけど、その規模が大きければ大きいほど、キャンペーンのために排出されるCO2は多くなってしまう。ゴミも増えてしまう。「とにかくエコを心がけましょう」といった、ほとんど意味のない催しが、日本では多すぎると感じますね。

手嶋:・・・日本に相応しいエコ・システムを立ち上げていかなければ-----------------------。そのためにもっと活用すべきだと思うのが「エコポイント制」です。

池上:・・・「官」と「民」の中間領域で、公共的な視点に立った新しいシステムになりうる可能性がある。

手嶋:・・・そう、この「民」の寄付にも、「官」の税金にも頼らない、消費者の志に依拠するシステムは、急速に広がりつつあります。・・・・・・・

池上:・・・・・「エコポイント」も、国民経済の中に正しく位置づけられるならば、新に「エコロジーな」社会をつくっていく武器になるかもしれません。「地球環境を守ろう」というスローガンは、人間の営みと経済システムが量質して初めて意味を持つのです。

手嶋:「地球に優しい」という情緒的な呼びかけは、コピーライターの守備範囲で、新しい社会システムを構想する人々には、さして役には立ちません。人間の営みは、コピーをひねり出すより、はるかに複雑です。人類がこれからも生存し続け、人為的なCO2の排出を減らしていく。この二つを両立させるのは、至難の業ですが、何としても挑戦は続けていかなければならないのですから。