蘭丸の父ちゃん

先程みえたお客様が「これ読める？」と書いた漢字が「可成」。えーと、「よしなり」でしょうか？

森可成。仕えていた美濃土岐氏が斎藤道三に滅ぼされた後、織田信長に仕えた戦国武将で、可隆、長可、蘭丸、坊丸なんかのオヤジさんです。
浅井、朝倉連合軍との宇佐山城の戦いで善戦したものの、比叡山の敵方への協力参戦などにより討ち死にした信長の信頼厚い方だったとか。
これが、比叡山焼き討ちの要因の1つになったかもしれない？因みに祖先である源義隆も、比叡山の僧兵の矢に倒れたという何やら因縁めいたお話も。

「ハズレ～」とお客様。「なるべく」と読むそうで・・・ボクにはちょっと難しかったです。

表と裏

ドイツ連邦銀行の21日の発表によれば、ワクチン接種の加速化に伴い今秋にもドイツ経済はコロナの影響から脱する可能性があるそうです。米も回復基調にあるようですし、現状ではワクチン接種の広がりが健康だけではなく、経済対策の重要政策でもあるのでしょう。
一方、コロナ封じこめにおいて優等生であった台湾で、再び蔓延の恐れが一部指摘されているようです。

既に僕らも、ごく当たり前に充分な経済的恩恵を受けている「グローバル化」。これを表とするなら今回のコロナ禍は同じものの「裏」。いやなことだけ避けるわけにはいきません（本来なら）。

自国内のコロナ撲滅は過程に過ぎず、現代社会においては世界的な撲滅なしでは解決したことにならないでしょう。さて、あとどれほどかかるのか。感染回を重ねる事で起こり得る「凶悪変異種」の誕生、蔓延だけは避けたいところですが。

ところで一部報道によれば、コロナから回復した男性の生殖能力には著しい低下がみられるケースが多いとか。未確認情報ですがそれが本当なら、「何か」による人類総数削減の意図を考えてしまう、中二病気質であります。

一服

梅雨の合間の日中にお日様が出ずっぱりだったりすると汗かくほどなんですが、まだ宵闇の訪れるころには涼しくなる時節。
仕事から帰り、ノーマークでドアを開けた途端、モアッとする熱気のゲリラ攻撃に、些かダメージを受ける軟弱な精神であります。

ああ、そう云えば、空気は温度の高い方から低い方に流れるものでした。

　路地裏をカーテン流るや梅雨の月　・・・お粗末様です

エアコンつけるには、まだちょっと早いかな

形而上学的絶対真理

「There are more things in heaven and earth ,Horetio,Than dreamt of in your hilosophy」(ハムレット　第一幕五場　シェイクスピア）
「此の天地の間にはな、所謂哲学の思も及ばぬ大事があるわい」（坪内逍遥訳）

ふん、何等のオーソリティー（権威）を価すものであるというのか。萬物の真理はただ一言「不可解」。
そう遺言して、華厳の滝より旧制一高生が飛び降りてから１１８年。立身出世を是とした当時の社会に波紋を拡げたようです。

ド凡人のボクには凡そはかり知れませんが、類稀なる知性に愛されていた彼がその基盤としていたのは、哲学的絶対真理ではなかったのでしょうか。それを否定するかのようなセンテンスに対し、果敢に反論を試みるも世の中は矛盾に満ち溢れていて・・・純粋な魂、卓越した知能故に自死を選択したのかもしれません。

最後の最後に、大なる悲観と大なる楽観は同じものであることに気付いたそうですが、最早立ち戻る程の説得力を持ち得なかったのか。知性と精神の成熟のバランスの悪さが引き起こしたと言えば、お𠮟りを受けるでしょうか。オフェンス特化型のディフェンスはやはり脆いのかもしれないと。

水面の苗

激しく降り注ぐ無数の水滴の弾に身体を撃ち抜かれながら、水面の苗が必死に「自己」を留めようとしている水上の水田。

やがて雨が上がった時、実は己自身はノーダメージであったことに気づき、ただ植えられた場所で愚直に「生きる」だけの本体である苗の投射である事に思い至った「水面の苗」がいたとして、彼はどう考えるのか。

「恒常性により己を復元したと知る（←？）我こそが『主』であり、『苗』は我を生かすために従属する器官に過ぎない」
「我は単なる苗の影、幻影にすぎぬ。所詮本体に従属する存在である」
「我も彼（苗）も同じモノの一面であり同一、また、どちらも「現象」にすぎず優劣はない。」その他色々でしょうか。

どう考えるのも自由でしょう。それによって「生き方」は変わるでしょうけど、別に途中で他の考え方に変えても良い訳で。