仕組み（構造、公式、システム）の解≠手段

他にお客様の来る気配がない大雨の日曜日、今後のインドの台頭予測から、日本の九九に当たるインドの99×99暗算の話になり、やり方を尋ねられました。確か長方形の面積をイメージして、部分的に足したり引いたりした気がするんですが、覚えていませんと。

ん？と言って暫く黙られた後、「変なこと聞くけど、99×96って9,500じゃないよね？」
96が99個あるってことだから、右項96の１つである99を(95-1)を左項に渡せば(99+1)、100×95で9,500になるんじゃないかなと。

余りにも突飛なご質問でちょっと面喰いましたが、深呼吸してちょっと考え、あ、96が95になったんで99もらうと４余っちゃうんですよと上記図で説明。少しすったもんだしましたが、ご理解いただけたようです。

あーこの方は、仕組みから導かれる解を手段として機械的に用いる効率主義者ではなく、仕組みを因数分解し、それに対応するための手段を複合的に、別に考えられるタイプでいらっしゃるんだなと思いました。

たった1つに集約された目標に向かい、全員でスピードを競い合うようなコスパ、タイパ重視の最近ではあまりお見受けしなくなったのですが、なんだか共感が持てました。