当地も桜が咲き始め、このGWは花見の姿もみられる。まだ肌寒いとはいえ自粛ムードのなか安近短で楽しもうというわけだ。宴というと、どのグループにもいるのがジャケット写真の御仁だろうか。酔いが回り気分も良くなったところでレジメンタルタイを緩め、身振り手振りを交え、「その話、前にも聞きました」という部下の声を無視して若かりし頃の武勇伝を延々と語り、禁煙したと宣言しながら、いつのまにか横の上司のタバコを手にしている。
その武勇伝に耳を傾けてみよう。「オレがドラムを叩くと女のコはキャーキャーいって大騒ぎでね、スティック回すと失神するのがいたりしてね、楽屋にドッと可愛いコが押し寄せるから選り取り見取りというわけさ、親分のキングより人気があるもんだから、むくれたオヤジをなだめるのが大変さぁ、ビル・クロウがどこかで書いていたけど、キングと呼ばれるだけあり気に入らないとギャラを下げるからね」。「キングは労働基準法を無視した酷いヤツですね、先輩」と部下が口をはさむ。「そうでもないさ、黒人を初めて雇ったのはキングだからね、当時は相当の勇気だったと思うよ、悪く言うやつもいるけど、名前の通り良い人だよ」
さらに酔うほどに声も大きくなる。「アニタに自由に歌わしてスターにしたのもオレだよ、あっそうそう、ベンチャーズのメル・テイラーなんか、オレと握手したときは感激のあまり泣いてたぜ、キャラヴァンのドラムソロを教えたのもオレさ、エリントン先生がドラム・イズ・ウーマンと仰っておりましたが(何故かここだけ敬語)、ドラムってのは女と同じでね、身も心も優しくし扱わないと音がそれに応えてくれないわけよ、たとえばこんな風に・・・」と、さり気なく隣の女子社員の腰に手を回すと、「その手はないよ」とばかりに思いっきり叩かれた。どうやらこの酔っ払い、手がジーンと痺れて酔いが醒めたらしい。
震災への配慮から自治体によっては花見の自粛を促しているという。被災地である東北地方の蔵元は、花見を盛り上げて東北の酒を飲んでほしい、と訴えていた。自粛ばかりでは経済が回らない。東北の酒を飲むことで間接的であっても支援につながる。但し、米の名産地である東北の酒はさわやかな口当たりと喉越し、そして五臓六腑に利くから飲み過ぎには注意だ。過ぎるとジーン・クルーパの姿になるかもしれない。
その武勇伝に耳を傾けてみよう。「オレがドラムを叩くと女のコはキャーキャーいって大騒ぎでね、スティック回すと失神するのがいたりしてね、楽屋にドッと可愛いコが押し寄せるから選り取り見取りというわけさ、親分のキングより人気があるもんだから、むくれたオヤジをなだめるのが大変さぁ、ビル・クロウがどこかで書いていたけど、キングと呼ばれるだけあり気に入らないとギャラを下げるからね」。「キングは労働基準法を無視した酷いヤツですね、先輩」と部下が口をはさむ。「そうでもないさ、黒人を初めて雇ったのはキングだからね、当時は相当の勇気だったと思うよ、悪く言うやつもいるけど、名前の通り良い人だよ」
さらに酔うほどに声も大きくなる。「アニタに自由に歌わしてスターにしたのもオレだよ、あっそうそう、ベンチャーズのメル・テイラーなんか、オレと握手したときは感激のあまり泣いてたぜ、キャラヴァンのドラムソロを教えたのもオレさ、エリントン先生がドラム・イズ・ウーマンと仰っておりましたが(何故かここだけ敬語)、ドラムってのは女と同じでね、身も心も優しくし扱わないと音がそれに応えてくれないわけよ、たとえばこんな風に・・・」と、さり気なく隣の女子社員の腰に手を回すと、「その手はないよ」とばかりに思いっきり叩かれた。どうやらこの酔っ払い、手がジーンと痺れて酔いが醒めたらしい。
震災への配慮から自治体によっては花見の自粛を促しているという。被災地である東北地方の蔵元は、花見を盛り上げて東北の酒を飲んでほしい、と訴えていた。自粛ばかりでは経済が回らない。東北の酒を飲むことで間接的であっても支援につながる。但し、米の名産地である東北の酒はさわやかな口当たりと喉越し、そして五臓六腑に利くから飲み過ぎには注意だ。過ぎるとジーン・クルーパの姿になるかもしれない。
写真のアルバムは、ジーン・クルーパの「ビッグ・ノイズ・フロム・ウィネトカ」で、タイトル曲をはじめ、A列車で行こう、スウィート・ジョージア・ブラウン、小さな花、ドント・ビー・ザット・ウェイ等が収録されております。今週はその中から、チック・ウェッブ楽団のサックス奏者として活躍したエドガー・サンプソンが作曲した「ドント・ビー・ザット・ウェイ」を選びました。ベニー・グッドマンのレパートリーとして有名な曲で、「その手はないよ」という邦題が付いております。先週に続いてスウィング・ナンバーですが、今週はインストでお好みをお寄せください。この曲のヴォーカル・ベストは、2009年2月22日の拙稿「ドキッとするゴギ・グラントの目」をご覧ください。ジーン・クルーパのベストは機を改めて話題にします。
管理人 Don't Be That Way Best 3
Benny Goodman / Carnegie Hall Concert 1938 (Columbia)
Erroll Garner / Afternoon of an Elf (EmArcy)
Chick Webb / Stomping At The Savoy (Decca)
グッドマンは何度も録音しておりますし、スウィング期のビッグバンドを中心に多くの名演があります。
ハリー・ジェイムスも得意としておりました。クルーパの盟友バディ・リッチが参加しております。因みにリッチの奥さんは、クルーパの元彼女です。妙な関係ですが、二人の大ドラマーは仲が良かったそうです。
Harry James Don't be that way
http://www.youtube.com/watch?v=9KUlUCQvSdo
今週も皆様のコメントをお待ちしております。
dukeさん、みなさんこんばんは
北海道の花見は寒くて寒くて(笑)もう震えながらジンギスカンって(悲)北海道はやはり初夏が最高なのです
ジーンといえば私にはこの
映画「教授と美女」のバーバラ・スタンウイックの顔が映るテーブルでマッチ箱を指で叩くシーンが好きですが、彼のよいリスナーではありません(笑)
つくづく私はこの場合のスウィングという単語が苦手でして(リズムとしてのスウィングなら大好物です)ビリー・ワイルダー~和田誠~三谷幸喜的な嗜好も苦手なラインでして…
ま、私はデュークやビ・バップで踊りますし、世代的には愛のコリーダでステップなわけなんで(恥)
お題の曲はまさに5月な曲ですね!
The Sound/Toots Thielmans(columbia)
あぁ5月な音です(笑)
若かかりしレイもフレッシュです!
Listen Here !/Gene Harris(concord)
この時期のジーンの金太郎飴っぷりにはゲップが出ますが…よくオスカーを引き合いに出されますが全く違うタイプなのにと昔は憤慨したもんです…これも爽やかです
The Thinkig Man's Music/Ralph Sharon(bethlehem)
ジーンのドラムがB級(純粋にヒエラルキーとして)なら、ラルフさんのピアノもB級(side.B~B面という意味合いで)な素晴らしさ
次点に
Ring Dem Belles/Lionel Hampton(bluebird)
紅井んとこと似たようなメンバーならこちらの方が好みです
聞いてみたいのは
Dorothy Scardino(Dotty Denny)のEdgar Sampson曲集旦那がベースでトリオで…聞いてみたい!
Edgar自身のSwing Softly Sweet Sampson(coral)ってのも欲しいとこです
Swing is Bussiness, But Jazz is music…D.E
モダン期の音源が少ないせいもありますが、
手持ちがあまんまりないですね。
管理人さんのワン、ツー以外には、
テリー・ギブスのドリームバンド、
ブルックマイヤーの伝統への回帰、
Capitol のボビー・ハケット4を持ってるだけ。
3枚目は、ボビー・ハケット盤にしておきます。
小洒落たラッパが、なんとも心憎い。
デイブ・マッケンナのピアノもいい。
最近、何故か忙しくて困っております。(笑)疲れてしまい、思考能力が低下しております。もともと馬鹿だったという話もありますが・・・・。(笑)
Don't Be That Wayですか。
ズバリ!馬鹿の一つ覚えのグッドマン!
Carnegie Hall Concert 1938を挙げさせていただきます!!!
このアルバムは、以前お話ししたかもしれませんが、一時期店で毎日かけておりました。
後は思いつかないので、退散!(笑)
今年は寒い連休でしたね。洞爺湖に行きましたが、本州方面からの観光客の皆さんは寒い寒いの連発でした。帰りにウインザーホテルに寄ってコーヒー飲みましたが、こちらは違う意味で寒かったです。(笑)
私はスウィング期の楽曲では踊れますし、惹かれますね。愛のコリーダのステップとなると、これはもう別世界でして踊っているのを見るだけで酔いそうです。
トップにシールマンスが挙がりましたか。まさにアメージングですね。
そして、ハリス、ジーンとくるほどの内容ではありませんが、曲調はハリスにピッタリです。まぁ、何を演奏してもハリス流ですが、これがおっしゃる金太郎飴でしょうか。
ラルフ・シャロンのベツレヘム盤もありましたね。B級とはいえ隠れベツレヘムの名盤かもしれません。ベツレヘムには意外とこのような秘かに楽しめる作品がありますね。レフトアローンにしてもマルがあれだけ人気がなければ隠れたままのアルバムだったことでしょう。
ハンプトンもレパートリーにしておりましたね。
Dorothy Scardino のサンプソン集は私も聴いておりません。
サンプソンのコーラル盤は以前に聴いておりますが、あまり印象に残っておりませんね。パリッシュのアフターアワーズとか、カーターのトラストハート、シェーバースのアンディサイデッド、ハリスのフリーダム・ジャズダンス・・・作者自身の演奏は自信を持って演奏しますが、意外に面白くなかったりします。(笑)
シャロンのベツレヘムがありましたね。
最近聴かないので、すっかり忘れておりました。
モダン期の音源はやはり少ないですね。ストレートにスウィングする曲ですので難しいことを言わずに取り上げてほしいものです。今演奏したら新鮮だと思いますがねぇ。
テリー・ギブスのドリームバンドがありましたね。タイトルの如く夢のようなメンバーです。
そしてブルックマイヤーは、「Traditionalism Revisited」ですね。ゆったりとした良い演奏です。「伝統主義への回帰」という邦題は重みがあり好きなタイトルです。このタイトルで通じますので原題が咄嗟に出ませんでしたが、改めて見ると、どうにも発音し難い。(笑)
ボビー・ハケットはこの曲や、ザッツ・ア・プランティという歯切れの良い曲では上手さをみせますね。マッケンナもお得意とするナンバーです。
シャロンは私もあまり聴きませんが、持っているだけで安心します。
昨夜は挙げられたアルバムを聴き進むうち、すっかり気持ちが良くなり寝てしまいました。お忙しいようですが、私は暇でも疲れます。(笑)
グッドマンのカーネギーホールは理屈抜きで楽しめるアルバムですね。何度聴いてもこのオープニングナンバーはしびれます。
思考能力が低下したと危惧されているようですが、それは誰にでも訪れる老化現象ですのでご心配はありません。(笑)
これも出題者の精神構造のなせる技と敬服している次第でござ候。
その手はくわぬ・・と思いしが、つい手が出てしまいし候は余の意地きたなさ故、ご容赦のほどござ早漏・・・否、候。
という訳で下記の如くになり候。
1、Benny Goodman / Carnegie Hall Concert 1938 (Columbia)
2、Erroll Garner / Afternoon of an Elf (EmArcy)
3、Listen Here !/Gene Harris(concord)
The Thinkig Man's Music/Ralph Sharon(bethlehem)
これは以前聴きて、求めしがなかなか手に入らぬなり、どなたか下されたく候。
因みに余は金太郎飴が好物にござ候。
ジーン・ハリス、モンティ・アレキサンダー、レス・マッキャンを立て続けに聴き続ける我慢大会なら自信があり候。これ金太郎飴の極地なり。
ところで1938年のカーネギーホールのB・グッドマンの幕開けの曲なり。
お聞きの通り、出だしでは全然スイングせず、一同アガッテしまっており候。
途中でクルーパー殿ヤククソにクルクルパーになってスットンカーン・ドカーンとリムショットを交えたドラムをソロを・・これで吹っ切れたご一党様、一斉にスイングをお始めになり候。
このクルーパー殿のご乱行、後世までに語り繋がれし候。
ここのところスウィングジャズ全盛期に時代が飛んでおりますが、SHIN さんは江戸時代ですか。今話題の「JIN-仁」にはまっているのでしょうか。
ビッグバンドならグッドマン、ピアノならガーナーと定番が並んだところで、ジーン・ハリスがきましたね。モンティにしてもレス・マッキャンにしても金太郎飴の安心感があります。昨今、ジャレットやコリアの桃太郎飴が人気のようですが、金太郎飴もジャズピアノの楽しみです。
シャロンのベツレヘム盤はCD化されていないのでしょうか。私は国内盤所有ですので、オリジナルを入手したときはお譲りします。
1938年のカーネギーホールの様子はユーチューブで見ましたが、あれだけの観客を目にすると百戦錬磨の楽団員もあがったのでしょう。それをいつものスタイルに戻したムードメーカーとしてのクルーパーは大したものです。そこにはスウィングジャズの醍醐味がありますね。
当地から1時間ほどのところに登別伊達時代村があります。この連休は賑わったようですが、行った方は皆さん、SHIN さんの口調になるそうです。(笑)