ある記憶

遥か遠くにいってしまった記憶たち

「雑読」三昧

2009-08-11 21:45:39 | 



ここしばらく机に向かい姿勢を正し、
じっくり書物と格闘するということがなくなってしまいました。
よって必然、読解が甘く読後感も薄っぺらになっています。

混雑する電車で斜め読み、休日は横になり透かし読み、普段お風呂で我慢読み、
そして夜は布団で眠り読み。そう会社にある書店で恒例の立読みもありました。

何しろまともに〝書を読む〟というような読書をしていません。
それを総じて「雑読」三昧と呼んでいます。
読まれる本がなんとなく可哀相になってきます。

「もっとしっかり読んでくれよ」

そんな悲鳴が本の隙間から聞こえてきそうです。


せわしい日常生活がいけないのか、それとも知的怠慢か・・・
いつの間にかこうなってしまいました(たぶん二つ目)。


そして掛け持ちで3~4冊読む癖もよくありません。

今なら「粗にして野だが卑ではない」(城山三郎)、「レイクサイド」(東野圭吾)、
「実戦!行動ファイナンス入門」(真壁昭夫)。
加えてなぜか今更芥川龍之介の「戯作三昧・一塊の土」を読んでいます。


今読む芥川は若いころ読んだ芥川とは違った味わいがします。
雑読の分際で〝味わい〟も何もあったものではありませんが、
彼は純然たる芸術家なのだとつくずく思いました。
「芸術的完成」を目指しそれに近づいた偉大な文芸作家のひとりだった…。
なんてことを考えるのも雑読三昧の醍醐味です。

行動ファイナンス理論は〝人間はいかにいい加減か〟ということを得々と説いた本。
そのもととなった理論は昨年ノーベル経済学賞を受賞しました。

城山三郎のは人物伝、東野は推理サスペンスです。

てんでバラバラなジャンルの本をてんでバラバラに読む。
実はさっき風呂で読み、寝ながら読もうと思っているのは「レイクサイド」。
第二章にさしかかりその先が気になってしょうがありません。

今は後の三冊はどうにでもなれという感覚です。

実にお気楽な読書術ですね。 我ながら呆れます…



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