久々に麻布十番に行ってきた。
僕を含めて4人、僕以外の3人は女性。
南北線麻布十番駅から麻布十番大通りを六本木ヒルズ方面にだいぶ歩いたところにある
〝さるのしっぽ〟 という変わった名前の和食屋さん。
なぜ〝さるのしっぽ〟なのかわからない。
秋田の比内地鶏のお店で、焼き鳥、鳥さし、そして秋田名物きりたんぽ鍋を堪能してきた。
個室は田舎風でうっとりと眠りたくなるような癒し系。
僕は熱燗で今日も酩酊した…
その後すぐ斜め向かいの〝MY STYLE&CAFE〟でワッフルを食べた。
もうお腹はパンパンで腹ごなしに目黒線・武蔵小山で途中下車し歩いて帰宅。
ここは僕にとって、実はなじみ深い街のひとつである。
半年くらいある女性のマンションに転がりこんでいたことがあった。
「麻布十番稲荷」の近くだった。
その前は東中野で半年くらい。
どちらも昼はアパレルの販売員、夜はスナックのアルバイトで、
似たような出会いで、似たように野良猫のように転がり込んだ。
生活がとても荒れていた頃の話だ。
どちらも到底、いい恋とは言えなかった。
投げやりな無頼のなせる業。悲しすぎた …
会社は六本木にあり、週の半分はこのマンションから会社へ通った。
韓国大使館のある「仙台坂」を越えて会社へ行った。
何しろこのあたりは坂が多く上り下りがとてもきつかった。
合鍵を持っていたので帰りも適当にその部屋に立ち寄り彼女の帰宅を待った。
そんなものだから麻布十番はよくなじんだ街のはずであったが、
久しぶりに訪れると随分と街並みが変わっていた。
昔の佇まいの店がだいぶ変化していた。
六本木ヒルズができ、南北線や大江戸線が通り、麻布十番も大きく変貌した。
いろんなことがどんどん変わっていく。
とても速い。